これ、おもしろいよ!『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』
作品紹介(映画.comより) 現代社会で共同生活を送るバンパイアたちの楽しい日常を、俳優たちの即興演技とモキュメンタリー形式を取り入れて描き、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門やシッチェス映画祭などで観客賞を受賞したニュージーランド製ホラーコメディ。ニュージーランドの首都ウェリントンで一緒に暮らすバンパイアのビアゴ、ディーコン、ブラド、ピーターは、毎晩のように歌い踊ったり行きつけのパブで遊んだりと楽しい毎日を過ごしていた。ある日、ピーターが人間の大学生ニックにうっかり噛みついてバンパイアに変えてしまう。しかもニックが人間の親友スチューをシェアハウスに連れてきたことから、大騒動が巻き起こる。映画「ホビット」とのコラボで話題を集めたニュージーランド航空の「壮大すぎる機内安全ビデオ」で監督・出演を務めたタイカ・ワイティティと「メン・イン・ブラック3」などに出演したジェマイン・クレメントが共同監督。主人公のバンパイア役で出演もしている。
なんばパークスシネマのポイントカードが新しくなって、旧カードのポイントが2月で失効しちゃうってんで、慌てて行ったらこれがやってたんで観ました。笑えるホラーは大好物ですし、大きく外すことはないだろーという計算です。
結果としては、悪くない、というか、かなーりおもしろかったですよ!観てみると笑えるホラーというよりも、ホラー風味のコメディでしたがどっちにしろ大好物なのでした。よかったところを4つ挙げたいと思います。
モキュメンタリー要素がいい
一応取材クルーがいて、ヴァンパイアの生活に密着して撮ってるっていう設定なんですけど、クルーは場面によって都合よく空気みたいな存在になってて便利です。終盤のそれを逆手に取った展開もうまいなーと思いましたね。
ヴァンパイア達が生真面目にカメラ目線でしゃべるのも間抜けでいいです。
ちゃんと血が出てるのがいい
レイティングがPG12だったので、ゴア描写がないことはわかってましたし期待してなかったんですが、観てみると意外とちゃんと血も吹き出てるしよかったです。やっぱり血は出た方がいいです。
吸血鬼あるあるが豊富なのがいい
不老不死、棺桶で寝る、空飛べる、鏡に映らない、太陽の光がダメ、銀もダメ、十字架苦手、にんにく嫌いとかみんな知ってる吸血鬼設定が随所に詰め込まれててたのしい。特に、招かれないと建物の中に入れないっていう謎設定で飲み屋に入れなくて困るシーンには笑いました。
みんな仲良しなのがいい
↑飲み会後にみんなで
いろんな個性のヴァンパイアが共同生活してるんで、意見が合わなかったりでいがみ合ったりもするし、特にKYな新入りとその友達のスチュー(人間の男、超かわいい)が来てからは引っ掻き回されて珍騒動連発なんですけど、けっきょく最後は「俺たちみんな仲良しだよねー!イェー!」ってなってホッコリします。
というわけで自分はとても面白く観ました。キャラがとにかく立ってて、こうやって思い出しながら書いてるとまたあいつらに会いたくなってきます。続編やらないかなー(´∀`*)
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2014年映画ベスト10(ひと言コメント付き)
ねてたです。めちゃくちゃ放置しちゃってましたが映画はぼちぼち観てまして、2014年の年間ベストくらいは挙げておこうかなーと思ったので今更書いときます。『ザ・レイド GOKUDO』とか、絶対ベストに入るだろうけど観れてないのがあるので暫定ですが。
10位『スノーピアサー』
ポン・ジュノ流の極上エンタメ。今思い返してもほんと変な映画だなーと思うけど、その変さがそのまま魅力になってるタイプの作品です。全編インパクトのあるシーンの目白押しですが、やっぱり幼稚園のアリソン・ピルが1番かなあ。
9位『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
スタローン主催の筋肉パーティーも3度目。今回は何と言ってもシャバに出てきて超うれしそうなウェズリー・スナイプスが見どころ。アントニオ・バンデラスのうざかわいそうな演技も最高でした。レイティングだけはほんと残念。
8位『猿の惑星 新世紀(ライジング)』
猿の惑星リブート2作目。今回はなんと言ってもコバの存在感に尽きます。人間にとっての"猿らしい"演技でだまし討ちするシーンには2014年のベストだまし討ち賞あげます。
7位『そこのみにて光り輝く』
池脇千鶴の体当たり演技にうなる映画。役者の方々はみんなよかったですね。容赦ない人生のどん詰まり描写に吐きそうになりましたが、美しくどこか優しいラストシーンは『シークレット・サンシャイン』を彷彿とさせ、なんとも言えない不思議な余韻が残りました。
6位『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
がんばれ童貞ヒーロー!キャプテン・アメリカの2作目。あの盾をフルに使った格闘アクションシーンがおもしろすぎたー!あとバッキーかっこよすぎね。
5位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
ジェームズ・ガン監督作。笑いあり涙あり、もうこれ以上映画に何を望むんだってくらいよくできたエンタメでしたね。強いて言えばもっとトロマ譲りのグロさが欲しかったけど、それは無い物ねだりというやつだと思います。グルート萌え。
4位『なんちゃって家族』
コメディ枠として花くまゆうさく先生が激推ししてたこれ。ほどよく下品でほどよく不謹慎で、話はすこぶるよくできてるという、自分の大好きなバランスのコメディ映画でしたね。ウィル・ポールターの童貞感がたまらないです。
3位『ゴーン・ガール』
フィンチャー最新作。予告編を見て予想してた終着点とは全然違う遠く離れた場所まで連れて行かれ、置き去りにされてしまった感じ。観ている間、ずーっと面白かったし、思い返すごとに面白さが増していくような気がする作品。この写真のシーン最高ですよね。
2位『6才のボクが、大人になるまで。』
リチャード・リンクレーター監督の才能に嫉妬するしかない作品。12年間も同じキャストで撮り続けるだけで大変だろうに、劇映画としてラストシーンに向けてちゃんと構成されているとかどんな離れ技ですか。最初は可愛かったメイソンが思春期を経てなんかキモくなっていくとこは時の流れをすごくリアルに感じましたね。
1位『レゴ・ムービー』
すべてがサイコー!な映画。終盤の仕掛けには心底感心するし、そこから伝えられるメッセージの温かさに涙。ぜんぶレゴブロックで、細かいところまで入念に作りこまれていて、これから何度でも観れそうです。好きなシーンはワンダーウーマンの飛行機がやられるとこです('∀`)
次点で『グランド・ブダペスト・ホテル』『X-MEN フューチャー&パスト』『イコライザー』『アクト・オブ・キリング』『インターステラー』あたりでしょうか。今年はもっとホラーが観たいですね。あとはちょくちょく更新再開していきたいです…
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2013年にみた映画の星取表
2013年にはじめて観た映画を順に載せていきます。太字は映画館で観たもの。
☆☆☆☆☆ 大好き
☆☆☆☆ 好き
☆☆☆ ふつう
☆☆ 好きじゃない
☆ きらい
裏切りのサーカス ☆☆☆☆☆
ザ・ゲーム ☆☆
テルマエ・ロマエ ☆☆☆
アタック・ザ・ブロック ☆☆☆☆
LOOPER ☆☆☆☆☆
ヘルタースケルター ☆☆ ⇒感想
007 スカイフォール ☆☆☆☆ ⇒感想
鈴木先生 ☆☆☆ ⇒感想
ザ・レイド ☆☆☆☆☆ ⇒感想
アウトロー ☆☆☆ ⇒感想
プロメテウス ☆☆☆☆
モンスターズ・インク3D ☆☆☆☆☆ ⇒感想
るろうに剣心 ☆☆☆
桐島、部活やめるってよ ☆☆☆☆☆
メリダとおそろしの森 ☆☆☆
レ・ミゼラブル ☆☆☆ ⇒感想
アンフェア the answer ☆☆
ライフ・オブ・パイ ☆☆☆☆ ⇒感想
BRAVE HEARTS 海猿 ☆☆☆
ミッドナイト・イン・パリ ☆☆☆
崖っぷちの男 ☆☆☆
キャビン ☆☆☆☆☆ ⇒感想
アルゴ ☆☆☆☆ ⇒感想
シュガー・ラッシュ ☆☆☆☆☆ ⇒感想
リンカーン ☆☆☆☆
隣る人 ☆☆☆☆☆ ⇒感想
ゲットバック ☆☆☆
ムカデ人間 ☆☆☆
ブルーバレンタイン ☆☆☆☆☆
テイク・ディス・ワルツ ☆☆☆☆☆
96時間 リベンジ ☆☆☆
アイアンマン3 ☆☆☆☆ ⇒感想
ワラライフ!! ☆
ルビー・スパークス ☆☆☆☆
クロユリ団地 ☆☆☆
悪の教典 ☆☆☆☆☆
鍵泥棒のメソッド ☆☆☆☆
ジャッジ・ドレッド ☆☆☆☆
カラスの親指 ☆☆ ⇒感想
踊る大捜査線 THE FINAL ☆
オブリビオン ☆☆ ⇒感想
ハングオーバー!!! 最後の反省会 ☆☆☆ ⇒感想
エンド・オブ・ザ・ワールド ☆☆☆☆
パーカー ☆☆☆☆
モンスターズ・ユニバーシティ ☆☆☆☆☆ ⇒感想
飛びだす!悪魔のいけにえ3D ☆☆☆
プロジェクトX ☆☆☆
夢に向かう道はひとつじゃない『モンスターズ・ユニバーシティ』感想
作品紹介(映画.comより) ピクサー・アニメーションの人気作「モンスターズ・インク」(2001)の12年ぶりとなるシリーズ第2作。学生時代のサリーとマイクがいかにして出会い、怖がらせ屋のコンビを結成することになったのかを描く。幼い頃から怖がらせ屋になることを夢見ていたマイクは、努力の果てに難関を突破し、モンスターズ・ユニバーシティ怖がらせ学部に入学。しかし、怖がらせ屋になるには、見た目がかわいすぎるという致命的な欠点に悩まされる日々を送る。そんなある時、マイクは、名家の出身で怖がらせの才能にあふれたサリーと出会う。マイクはサリーをライバル視するが、自信に充ち溢れたサリーはマイクを見向きもしない。夢をあきらめないマイクは、「最恐の怖がらせ屋」を決める怖がらせ大会に出場するが……。
ピクサーだいすきモンスターズ・インクだいすきの自分としては制作が発表されてから待ちに待った一作ですので、最近のピクサー作品の不調ぶりを気にしないようにしてさっそく行ってきましたよ!前作の『モンスターズ・インク』の感想はこちら(だいすきとか言ったけど意外と褒めてなかった…)
前作はとにかくブーがかわいいんです!
結論から言うと、すっごくおもしろかったですよ!ピクサー見直したΣd(´∀`)
映画はマイクの少年時代から始まるんですけど、まずこのマイクの造形が反則的にかわいい!造形だけじゃなく、声とかしぐさとかもうかわい過ぎる!このかわいい少年マイクが身体もちっちゃくてどう考えても不利な『怖がらせ屋』になることを夢見るようになるくだりは、すでにその先の挫折を予感させていて、この時点でもう涙腺が緩みっぱなしでした(ノω;`)
今回はマイクが主役!マイクびいきなのでうれしい(*´д`*)
そして時は経ち、マイクは怖がらせ学部のあるモンスターズ・ユニバーシティに入学し、サリーと出会うことになるんですが、この大学時代のサリーの性格がすげー悪い!親の七光りの上、恵まれた体格も手伝って何不自由無い生活をエンジョイしてきた感が満載で、リア充爆発しろ!努力家で勉強家のマイクとは対照的です。『モンスターズ・インク』でのサリーも自身家だったり勝手なところはあるけどこんな嫌な奴じゃないので、サリーも丸くなったんだなーと感慨深いものがあります。
(`皿´)<やな奴!やな奴!やな奴!
そんな感じなので、前作では名コンビだったマイクとサリーも最初は仲良しどころかお互いのことを憎々しく思ってるくらいのレベルなんですけど、2人が同じように怖がらせ学部追放の危機に陥ったことで、その状況を打開するために弱小クラブに加入して"怖がらせ大会"で共に闘いトップを目指すことになるわけです。この展開で面白くならないわけがないですよね。アツい!('∀`)
共同生活が始まる!
そしてこの弱小クラブ「ウーズマ・カッパ」の面々もすごくいいですね。もっちりもちもち肌でかわいいスクイシー、セールスマンから大学生になった気のいいおじさんドン・カールトン、ひとりコンビ漫才のペリー兄弟、なんだこいつΣ('A`)なアート、とバラエティに富んでいて観てて飽きないです。
左からアート、スクイシー、ドン・カールトン、ペリー兄弟。お気に入りはアートです。なんだこいつΣ('A`)
キャラクターでいうと、怖がらせ大会の司会をやってたクレア・ウィーラーちゃんは気だるい感じが個人的にすごく好みでして(*ノノ) 学生時代に先輩でいたら完全に恋してただろうなと思います(不必要な情報)
左がクレアちゃん。絶妙なかわいさ!ピクサーわかってるゥ!
クライマックスのネタばれはできるだけ避けますが、サリーの「だって友達じゃなかったし…」という言葉を経た上で、お互いのことを認め合い本当の友達になった2人が、一緒に夢に向かって歩んでいく姿には目頭が熱くなりましたよ(ノω;`)
ここからまた2人の物語は動き出す…!
あと細かい部分では前作ファンへのごぼうびが随所に用意されているところは素直にうれしかったり。特にマイクが指導する特訓内容が前作まんまだったり、マイクの学生証の写真がちゃんと写ってなかったりするところには笑いました( *´艸`)
また写ってないじゃん(・ε・`*)
映像面ではもうピクサーさんはさすが過ぎて言うことがないんですが、特に挙げると学園長のデザインとスクイシーのぷにぷに感の表現はすごいなーと。それに同時上映の短編『ブルー・アンブレラ』の実写風CGも圧巻でしたね。雨に濡れる表現もここまで来たのか…Σ('A`)とため息がでました。
パンフレットによるとムカデを参考にしたという校長。こぇーヽ( ;´Д`)ノ
本編上映前に流れる短編『ブルー・アンブレラ』。クオリティ高すぎ。
というわけで、お話的にもクオリティ的にも何の文句もない続編でしたよ。それに今作を観たことで前作もこれまで以上に思い入れて観れるんじゃないかなーと思いますね!おすすめd(ゝ∀・*)
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言わずと知れた傑作。
泣きます・゚・(ノД`)・゚・
2013年上半期映画ベスト&ひとくち感想
もう今年も半分が過ぎ去ったということで、うちでも上半期映画ベストやってみたいと思います。観ている本数自体がとても少ないのでベスト3まで!あとは扱わなかった作品の感想をひとことずつ残しとこうと思います。
それでは上半期ベストいきまーす'3`)b-★
第3位 『隣る人』
いきなり今年の映画じゃないですが。観てから数ヶ月経ったいまでもふとむっちゃんは元気でやってるかなーって考えることがあります。わたしはまだ人の親ではありませんが、今後もし子どもを育てることになったら折に触れこのドキュメンタリーのことを思い出すんじゃないかな。
観た時の感想は→こちら
第2位 『シュガー・ラッシュ』
ヴァネロペちゃんにはげっそりするほど泣かされました。キャラがみんなめちゃくちゃかわいいのでTDRのアトラクションにして欲しいです。
観た時の感想は→こちら
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第1位 『キャビン』
現時点でまだソフト化もされてないので相変わらずネタばれ厳禁なわけですが、おもしろさは保証するので観るべしΣd(´∀`)
観た時の感想は→こちら
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ということで上半期ベスト3でした。おまけとして感想をアップできなかった作品の感想を雑に書いておきますね。
『LOOPER』
こんな展開になるとはー?!と予想を裏切られつつ、すごく楽しく観ました。何もない場所に前触れなく急に現れるタイムスリップ描写がよかった。
『リンカーン』
リンカーンはここにいる!
ダニエル・デイ・ルイス!
『クロユリ団地』
怖くないとても悲しい話でした。関係ないけど隣のおじいちゃんに「オマエシヌ」と言われるシーンではこれを思い出して笑ってしまいました。
楳図かずお『14歳』でお気に入りのシーン
おしまい。
あ、あと現時点でのワーストは『ハングオーバー!!! 最後の反省会』です。映画の出来うんぬんじゃなく、最終作で期待と違うものを出されてほんッッッとうにガッカリしたので。トッド・フィリップスは反省しろ!(#`皿´)
ちゃんと最後までハングオーバーしてほしかった…『ハングオーバー!!! 最後の反省会』感想
作品紹介(映画.comより) 世界的な大ヒットを記録した人気コメディ「ハングオーバー!」シリーズ完結編で、アランとミスター・チャウの因縁をめぐり、バンコクとラスベガスを股にかけた大騒動が描かれる。インターポールに捕らえられたアジア系ギャングのボス、ミスター・チャウは、収監されていたタイ・バンコクの刑務所から脱獄。一方その頃、アランの父親が、息子のあまりの極道ぶりにショックを受けて他界。フィル、ステュ、ダグもさすがにかばいきれず、アランを施設に入れようとするが、その道中でギャングに襲われ、ダグが拉致されてしまう。犯人は、アランとチャウがメル友であることから、自分たちから金を盗んだチャウを探すよう要求する。
一作目の『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を初めて観たときはこんな面白い映画があるなんてΣ('∀`)と驚き、二作目の『ハングオーバー‼ 史上最悪の二日酔い、国境を越える』では一作目の型を完全に踏襲しつつ、やり過ぎ感を増した正しい続編の作り方に感心し、今度の完結編はどんなハングオーバーを観せてくれるのかと、かなーり楽しみにしつつさっそく行ってきました。
感想としては、うんまあ面白かったし、終わり方としてはいいんだけど、コレジャナイというか…
見た目は完全にコレなんだけど…
今回の三作目は二作目と違ってハングオーバーの型を踏襲してないんですよね。過去二作には「泥酔(薬含む)→意識が戻ったら想像を絶する大変な状況になってた!→三人で右往左往する」という強固な型があって、この意識が戻ったら大変な状況に!というところと、右往左往の中で記憶にない出来事が徐々に明らかになるところが面白さの核だったはずです。それを今回はどちらも捨ててしまっていて、劇中では誰も泥酔しないんですよね…
ハングオーバーの面白さってこういう訳のわからなさじゃないですか。
その型の代わりにどうやって物語を転がしているかというと、過去二作にも出てきたワルで頭のおかしいチャウ(ケン・チョン)とマーシャル(ジョン・グッドマン)というギャングのボスの揉め事に主人公たちが巻き込まれるというやり方。これでもキャラクターが立ってるのでそれなりには面白くなってるんですけど、前作までにあった「なんでこんなことに?!」っていう面白さはどこかに消えてしまっています。
この後ギャングに脅されて大変な目に!ってそれだけならハングオーバーでやらなくても…
どうしてあんなに面白かった型を捨ててしまったのかはわかりません。単にマンネリを嫌がったのか、アラン(ザック・ガリフィアナキス)の成長を描くのに邪魔だと思ったのかも知れませんが、途中メキシコでお酒を囲むシーンがあるのにハングオーバーさせなかった以上、なんにしても意図的にこのようにしているのは間違いないと思います。そしてその判断は失敗だったと言わざるをえないでしょう。
ここから始まるハングオーバーはどこへ…
なんかがっかりしすぎて悪いところしか書いてないので、よかった点も書いておきます。今回は最終作ということであの問題児アランの成長が描かれているんですが、仲間たちを守るため、ある決断をするシーンは思わず目頭が熱くなりましたし、キャシー(メリッサ・マッカーシー)とのほほえましい(?)やり取りはずっと観ててもいいなーと思いました。
『ブライズメイズ』でも印象的だったメリッサ・マッカーシー。アランに負けない存在感でとてもよかったです。
またなんだかんだ言ってもフィル(ブラッドリー・クーパー)とステュ(エド・ヘルムズ)、アランの掛け合いにはにやにやしてしまいますし、チャウもあいかわらずイカレてて面白かったです。一作目のストリッパージェイド(ヘザー・グラハム)や赤ちゃんの再登場(黒いダグも)も嬉しいサービスでしたね。
フィルに(施設に入れる説得のため)「愛してるから」と言われ号泣するアランには笑ったw
ファンサービスもちゃんとあり。
というわけで、ハングオーバーシリーズとしてはまったくの期待外れだけど結構笑えるし、あいつらにまた会えるという一点においてはありがたい作品だったなーという印象です。しかしエンドロール中にご褒美(というか本来なら劇中にあったはずのもの)があってそれがまたすごく面白いので、「今までのは無かったことにしてこの先を観せてくれよ!」という気持ちになりましたよ(´・ω・`)
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超面白すぎて衝撃を受けた一作目。
署名運動の末やっと観れたときは嬉しかった(ノω・、)
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ハングオーバーという型の面白さを再認識した二作目。なんとしても一作目よりパワーアップさせてやろうという作り手の気概が伝わってくる作品でした('∀`)
エピローグに納得いかない件『オブリビオン』感想
作品紹介(映画.comより) トム・クルーズ主演、「トロン:レガシー」のジョセフ・コジンスキー監督によるSFアクション。スカヴと呼ばれるエイリアンの攻撃により地球が壊滅し、生き残った人類は遠い惑星へと移住を余儀なくされる。最後まで地球に残り監視任務に就いていたジャック・ハーパーは、ある日、墜落した謎の宇宙船の中で眠っている美女を発見。彼女を保護したジャックだったが、そこへ現れたビーチと名乗る男に捕らわれてしまう。ビーチはジャックに驚くべき真実を告げ、そのことからジャックと地球の運命が大きく動き始める。脚本に「ディパーテッド」のウィリアム・モナハンや、新「スター・ウォーズ」も手がけるマイケル・アーントらが参加。共演にオルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン。
『トロン・レガシー』のジョセフ・コシンスキー監督の新作ということですが、トロンのお話としての出来を考えると正直あんまり期待はしてなくて…(トロンについてはそれでも独特の映像美やダフト・パンクの音楽力がとても魅力的だったのでトータルとしては好きですが)。できるだけハードルを下げつつ観に行ってきましたよ。
ビジュアル面には力を入れているもよう。
率直な感想としては、おもしろくなかったです。以上。
としたいところなんですがこれではついったーに書いたのと一緒なんで、いくつか自分が微妙に感じた箇所を書いておきますね。
話が下手
話運びが下手です。たとえば中盤に主人公ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)はある男ビーチ(モーガン・フリーマン)と出会い、それまで信じていた世界がまったく違うものだったことに気づきます。そこでそのある人物から共闘を持ちかけられるわけですが、そこはまあまあみたいな感じで別れてしまいます。そこからかなり長い時間ある人物は画面上に出てこないので、あの話はジャックの中でどうなったのかなーとずっともやもやしてしまいます。あそこからはもっと物語のテンポを上げた方がいいんじゃないでしょうか。
あとこれは場面自体はどうでもいいところですが、自分たちが(ドローンを管理することで)守っている採水プラントの1基が爆破されるという事件が起こった際、一旦「これはやばい…」みたいな顔をしてみせてパトロールに行くものの、すぐに忘れて自分のお気に入りの場所に昼寝しに行くところなど、こいつは何考えてるんだ?と思わざるをえず主人公への感情移入の妨げになっています(-ω-;)
ここからラストに向かって急激に物語が展開したりしない。
リアリティ不足
SF作品だからこそ、その世界観にしっかりとリアリティを持たせなければならないと思うんですよね。ジャックや相棒のヴィカ(アンドレア・ライズボロー)が居住してるタワーなんかはフューチャー感がありつつよくできてると思うんですけど、“異星人”スカヴの描かれ方が杜撰。普段何を食べてどんな生活をしているのかが全く描かれないので、彼らの存在にリアリティが感じられず、どうでもよくなってしまいます。その上彼らはほとんど説明台詞しか吐かないので、感情もあまり伝わってきません。
タワー内部とかはかなり凝ってると思うんだけど…
※ここから先はどうしてもネタバレしてしまうので読みたくない人は引き返して!若干『デジャヴ』のネタバレもしてます。
敵がバカすぎる
終盤になると人類の本当の敵であるテットという物体が出てきて、どんな風に地球を侵略し、支配してきたのかが説明されます。そこでジャックとヴィカのクローンが大量生産されていて、地球侵攻時の兵隊として、また侵略後は地上の監視役として利用されていることが判明します(主人公はこの監視役です)。クローン達はどんな風に操られているかというと、前者は明らかに地球人を敵だと認識し攻撃しています。しかし後者(主人公)は生き残った地球人をスカヴという得体の知れない異星人だと思い込まされていて、それにより駆逐せねばならぬ存在だと認識しているわけですが、これってスカヴ(地球人の生き残り)が常に変なスコープを着けてて得体の知れない感じがするから成り立ってるだけじゃないですか?現に主人公はスカヴに捕えられ、彼らの素顔を見て「あれ?異星人じゃなくね?」ってなってしまってるわけで。なんでテットがこんな不確定要素の多いことをするのかわかりません。バカなんでしょうか…
またこれは誰もが感じることだと思いますが、ラストそんな簡単に爆弾持ち込まれてんじゃねーよ!バカ!ヽ(*`д´*)ノ
エピローグが不快
クライマックスで主人公のジャックがテットの内部で自爆し、テットを破壊。場面は変わって数年後、妻ジュリアには主人公ジャックの子どもができていて…。と、ここまではぜんぜんいいんですが、あまつさえその妻と息子の前に死んだ主人公とは別のジャックのクローンが現れて、なんかよかったね!みたいな感じで終わっちゃうんですよ…。これはもう好みの問題なのかも知れませんが、わたしはこういう終わり方は大嫌いなのですよ。えっ、そのジャックってさっきまで頑張ってた主人公のジャックとはまったくの別人ですよね…としか思えないというか('A`) 観終わったあとトニー・スコット監督の『デジャヴ』を思い出しました。
この時のジャックとは違うじゃん…
こんな感じで自分はあんまり好きな感じじゃなかったですが、見た目はすごく凝ってますしトムはあいかわらず頑張ってた(何歳の設定なの?)ので人によっては楽しめるかも知れません。オススメはしませんけど(・ε・`*)
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ジョセフ・コジンスキー監督の前作。お話は微妙ですが他には無い映像が観れるしダフト・パンクの曲が聴けるのでかなり好きですΣd(´∀`)
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故トニー・スコット監督作。結構楽しいけどラストで台無し('A`)