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はい、ねてました。|映画感想ブログ

ねてたのけっこう映画みる生活

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第2シーズンやってよ!『映画 鈴木先生』感想

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作品紹介(映画.comより) 独自の教育理論で教育現場のさまざまな難問に立ち向かう国語教師・鈴木先生の奮闘を描いた、長谷川博己主演の人気ドラマを映画化。緋桜山中学校の2年A組を受け持つ鈴木先生は、理想のクラスを作る上で必要なスペシャルファクターとして、ひとりの女子生徒・小川蘇美を重視していた。しかし、そうしているうちに蘇美の魅力にとりつかれ、良からぬ妄想をしてしまう。妊娠中の妻・麻美に心配をかけまいと、なんとか自分を律して日々を過ごしていたが、2学期になったある日、OBが学校に立てこもり蘇美が人質にとられるという事件が発生する。妻の麻美役に臼田あさ美、同僚の教師役で田畑智子、でんでんらが共演。

ドラマ版の『鈴木先生』については、リアルタイムでこそ観ていなかったものの、友人の勧めで観はじめたところすっかりハマってしまいまして。ドラマ版の何が良かったかというと魅力的なキャラクターにロジックに特化した斬新な切り口のストーリー、そして何といっても生徒たちの演技が真に迫っている討論シーンですよね。

 

 

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テレビドラマの域を出て「ものすごい何か」になっているクライマックスの鈴木裁判。この画像だけで胸がつまります。

 

 

 
ドラマ版がすごく大好きになってしまったので、映画版をやるって聞いたときは飛び上がって喜んだんですけど、あらすじを読むとあ、これだいじょうぶかな…っていう嫌な予感がしてまして。どういうことかというと、犯人が人質をとって立てこもっているというような非常事態の描写ってよっぽどうまく撮らないとすごく白けちゃうんですよね。まずは人質が抵抗したり逃げたりできない状況であって、誰も助けることができない状況ですよってことを常に絵で観客に納得させなきゃいけない。それができたとしても、解決するのにこれをこうしたから助かったんだよっていう明確なロジックがないと腰砕けになっちゃうと思うんです。というわけでよくあるドラマみたいに適当に撮ってたらつっこみ所だらけになりそうだけど、あの『鈴木先生』だしそこはまったくの杞憂で、華麗なロジックで犯人を論破して無力化したりするのかもなーと期待と不安が入り混じった心境で観にいってきました。
 
 
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この言葉が次々浮き出してくる描写もお気に入り
 
 
 
観た感想はというとちゃんと白けちゃってるやんー!(´ぅω・`)です。
百歩ゆずって教室で人質とって立てこもってるシーンはいいです。みんなでいけば犯人倒せるだろっていうタイミングはあるけど、犯人刃物持ってるしこっちはほとんど女生徒だし動けないのも仕方ないよね。しかしいくらじぶんの説得術に自信があるとはいえ、鈴木先生が策も無く単身教室に入ってくるのはどうなの?とは思うけど。
そして本当にどうかと思うのは屋上でフェンスの向こう側に立てこもるシーンの方。犯人と人質の小川がしゃべってる間、集まった生徒も教師も行儀よくフェンスに食らい付いて見学してるけどさー。これフェンスの扉開くんだよね?そして犯人が人質から離れてるタイミングってけっこうあるよね?ていうか完全にフェンス側に背中向けて無防備なときあるよね?じゃあさ、背後から数人で取り押さえればいいんじゃないかなー。誰かサスマタ持ってきてないのー?なんだか間抜けの集団に見えてイライラしちゃいました。
クライマックスの取って付けたような危機一髪描写にしても、ハラハラするよりまず 鈴先(すずせん)なんでそこにいるん? そもそも跳ぶ必要あるの? どうみても届かなそうだったけど? と次々に疑問が浮かんでしまって集中して観れなかったです…
 
 
ことほどさように一言で言えばヘタクソな見せ場がノイズになって小川の語りや犯人の熱演があんまり響いてこないという…。そもそも『鈴木先生』でこういうふつうの映画的な見せ場を作る必要があったのかしら(話自体は映画オリジナルじゃなくて原作にもある話らしいけどね)。もう1つ同時進行してた生徒会選挙のエピソードは地味だけどすごくおもしろかったから、やっぱり無理しないで地味に徹したほうがよかったんじゃないかな。
 
 
 
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生徒会選挙演説での出水、いい男です(*´д`*)
 
 
 
なんか悪い所ばっかり書いちゃったけど、基本的にはあの子達にまた会えた(*´∀`*)ってことだけで大満足だったりもするし、竹地とか見てるだけでニヤニヤしちゃうし、河辺の「公園にいたネー?(*´・ω・)」は5億点だし、生徒会選挙演説の出水は真摯な目がとてもよかったし、さいご腑抜けどもを差し置いて身の危険も顧みず犯人に飛び掛かる足子先生の姿には不覚にもうるっときてしまいました。
 
 
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いろいろ間違ってはいるんだけど、本当に生徒の事を考えてるんだよね(´;ω;`) 
 
あとね、みんながじゃれあいながら歩いてるエンドロールみてたらやっぱりこれずっと続いてほしいなーと思っちゃったりして、ドラマの第2シーズンなんとか作ってくれませんかネー?(*´・ω・)という気分になりましたよ。
 
 
追記 2013.3.18
 
遅ればせながら原作を読んだのでちょっとだけ追記。基本的な感想は変わらないけど、人質事件のときのみんなの心理がより深く知れたことで、ちょっと飲み込みやすくなった感はあります。それとドラマと映画のために人物を整理したりエピソードの配置を改変してる部分はなかなかうまいことやってるな(エラそう)と思いましたよ。原作だと2-A以外の生徒もいっぱい登場するので、そのままだとひとりひとりの人物描写が浅くなっちゃっただろうしね。
 
あと足子先生についてはキャラクターにかなり優しい眼差しが向けられるような甘めの改変がされてましたが、ここはむしろ映画版のほうが大好物でしたよ(´∀`*)
 
 

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

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終わるのが寂しすぎる原作漫画

 

 

鈴木先生 完全版 DVD-BOX

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終わるのが寂しすぎるテレビドラマ版