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トムとTシャツとおじいちゃん『アウトロー』感想

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作品紹介(映画.comより) トム・クルーズが一匹狼の元軍人ジャック・リーチャーに扮し、難事件解決に挑む姿を描いたアクションサスペンス。英作家リー・チャイルドによるハードボイルド小説を、「ユージュアル・サスペクツ」のクリストファー・マッカリー監督・脚本で映画化した。米ペンシルバニア州ピッツバーグの郊外で、白昼に6発の銃弾が放たれ5人が射殺される事件が発生。元米軍スナイパーのジェームズ・バーが逮捕されるが、かつて米軍で秘密捜査官を務めていたリーチャーは事件の不審な点に気づき、真相をあぶりだしていく。ドイツの鬼才監督ベルナー・ヘルツォークが悪役で出演している。

わたしは『宇宙戦争』や『マイノリティ・リポート』が大好きでして、トム・クルーズさんのことは言うにおよばず好きなんですけど、今回の『アウトロー』は予告編が大変かっこよかったのでわりと期待して観に行ってきましたが、わりと面白かったですよ( ・ω<)


まず、冒頭から無差別銃撃事件を犯人の視点で描いてるんですが、観客が強制的に犯人の銃の照準を覗かされることで、どんどん銃弾が発射されて被害者が増えているのに自分にはどうしようもできないという無力感とともに、犯人への憎悪が自然に湧きあがってくるとてもいいシーンでした。このあと犯人として別の男が逮捕されるんだけど、こっちは真犯人ふざくんな!と思ってるからどこの馬の骨ともわからない男ジャック・リーチャーが急に現れても、真相を究明してくれるならよしって感じですんなり応援できたと思うんです。


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なんといってもトムだから無条件に応援しちゃってるとこはあるけど


このトム・クルーズ演じるジャック・リーチャーっていうキャラクターは元憲兵で超つよいうえに洞察力や判断力にも秀でているっていうチートキャラなんだけど、お気にのTシャツ一枚を毎日洗って着てたりとか、女性にはめちゃくちゃ奥手(チューもしないのかよ!)だったり、意外とチンピラに隙をつかれてやられそうになってたりとか、なんとも憎めない奴なんですよね(´∀`*)


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これ毎日洗ってます


このリーチャーくんがカーチェイス(これもめちゃくちゃアガる!)やらチンピラとの対決やら交えつつ捜査していくわけですが、終盤急に射撃場のおじいちゃんと急に仲良くなって、そのままクライマックスの決戦になだれ込むところなんかおじいちゃんノリ良すぎだろ!と思いつつトムとのツーショットが可愛くて許しちゃいましたよ(*´д`*)


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ノリが軽くて素敵なロバート・デュヴァルさん


そんなこんなで基本的には好意を持って観ちゃったんですが、気になるところはけっこうありまして…まず黒幕に関する思わせぶりな謎がぜんぶ投げっぱなしで終わってるところとか、アクションが全体的に少なくて期待はずれだったりとか、真犯人とのタイマンがあっけなかったり(直前にザ・レイドを観たせいかも…)とか、字幕がなっちだったりとか残念な箇所も多いです。あんまり盛り上がらなかったなーという印象も正直ありますね…


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只者ではなさそうな顔だけどさほど掘り下げられなかった黒幕のヘルツォークさん


しかし、トムが演じるジャック・リーチャーをもう少し観てみたい気持ちもあるし、興収が微妙で続編の制作が危ぶまれてる状態らしいので、みなさんぜひ観てください!


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トム!またきてね!


追記)途中トムが逃走中、バス停の待ち列に紛れ込んで、隣のおっちゃんにキャップを貸してもらって深めに被るシーンにすごいデジャヴを覚えたんですが、どこで観たのかわからずモヤモヤするので、わかる方は教えてください(´・ω・`)