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映画好きフィロのスオタクが観た『フラ・フラダンス』ネタバレなし感想

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福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽 なつなぎひわ。
卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理 まりが勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。
未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈 かまくらかんな、滝川蘭子 たきがわらんこ、オハナ・カアイフエ、白沢 しろさわしおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。
「今までで、一番ざんねんな新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。

引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

わたしの推しのフィロソフィーのダンスが主題歌『サンフラワー』を歌っているので、まあそこだけで5億点は固いよねという甘やかしムード全開でオタクたちと一緒に観てきましたよ。結果としては本編の内容もすばらしくて、げっそりするくらい泣いてしまいました。

まず何よりもすばらしかったのは、5人の新米フラガールたちがみんな個性的で、しかも奥行きのあるキャラクターとして描かれていて、観ているうちにどんどん応援したくなってくるところです。序盤は正直なところ、ハワイアンズに入るまでの描写がないか、とてもあっさりしているので5人の個性を見せるためのギャグ(ドジ、食いしん坊、あがり症、など)もキャラクター付けのためだけのシーンに見えてしまってあまり乗れなかったんですよね。でも、みんなのフラダンサーとしての成長を見守るうちに、同時にみんなの悩みや抱えているものがわかってきたり、メンバー同士の関係性も育っていって、それぞれが生きたキャラクターとして感じられるようになると、遡って序盤のギャグシーンも微笑ましいものとして振り返れるようになったというか。よく知らない人がおもしろげなこと言ってても笑えないけど、友達が同じこと言ってたらめちゃめちゃウケる感じって言ったらわかりますかね?わたしの場合ならフィロちゃんズがキャッキャウフフしてるだけでたのしかったり。

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引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

震災のことも当然扱っているし、悲しい場面や感傷的なシーンもあるんだけど湿っぽくなりすぎないところも好きでした。泣けるシーンのすぐあとにギャグっぽいシーンを入れてたりとか、すごく意識的にバランス取ってるのかなーと思います。「明るいけど泣ける、泣けるけど明るい」のは主題歌の『サンフラワー』と見事に重なる部分でもありますね。

あとはなんと言ってもクライマックスのエモーショナルに突き抜けていく一連の場面の爽快感でしょう。そこまで主人公のある人に対する感情の表出に抑制を効かせていたからこそあそこまで解放的ですばらしいシーンになっているのだと思います。泣いた。成長した5人のダンスにも泣いた。

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引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

しかし、1番心動かされたのはやっぱりエンドクレジットなのでした。映画館に4人の歌声が響き渡った時点で泣きますし『サンフラワー』の歌詞がフラガールたちともフィロのスともリンクしているのを改めて実感して二重に泣きますし主題歌のクレジットが上がってきて泣きますしもう横隔膜がけいれんするくらい泣いた。ありがとうフィロのス。人生さいこうの映画体験でした。

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引用元:フィロソフィーのダンス -Philosophy no Dance-

以下、短文感想の羅列。「◯◯と◯◯、
それってサンフラワー…ってコト!?」「挿入歌もフィロのスだったら…という妄想」「『フラ・フラダンス』の意味が転換するところ気が利いてて好き」「不意に恋愛要素らしきものが現れたときウッ!?てなったけど軽傷ですんでよかった」「人の親になって泣くポイントが増えたなー」「ご当地映画としてもお仕事映画としてもちゃんとしてるエラい」「ぬいぐるみ虐待はよくない」