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2016年映画ベスト7(ひと言コメント付き)


ねてたです。いつものように出遅れましたが、2016年の年間ベストを書いておきたいと思いますよ。昨年は娘が生まれたりでうまく自分の時間が取れず、あまり映画を観れなかったので、10本も挙げるのはおこがましいなーということで、特に大好きなものとしてベスト7まで挙げたいと思います。おまけでワースト1もね。


7位『ゴーストバスターズ

いろいろあったリブート版ゴーストバスターズ!まずは単純にSNL組の女性コメディアンたちのアドリブ全開の熱演がいっぱい観れてうれしかった(主要キャラではないけどセシリー・ストロングも出てましたね)。中でも特にケイト・マッキノンが最初から最後まで大暴れでさいこうでしたね。そして度を越したバカをノリノリで演じるクリス・ヘムズワースにも爆笑。雑なとこも目立つけれど、大好きな作品でした。


6位『シング・ストリート 未来へのうた』


ジョン・カーニー監督最新作。童貞のコナー君が綺麗なお姉さんを口説こうとしてバンドを始めます。コナー君が好きな女性の前で無理して大人ぶっちゃうとことか、お兄ちゃんにレコード借りたらすぐ影響されてかぶれちゃうとことか、ほんとかわいくて終始ニヤニヤして観てました。お兄ちゃん役のジャック・レイナー(最初セス・ローゲンだと思ってたけどさすがに歳が違いましたね…)の佇まいもよかったですね。


5位『シビル・ウォー /キャプテン・アメリカ


ヒーローたちが割とガチで喧嘩します。トニー・スタークの気持ちも理解できるし、キャップのバッキーへの想いもやはり理解できてしまうので、「二人とももうやめて…(ノω;`)」と祈りながら観てしまいましたよ。2作目でも抜群だった格闘アクションは健在で、その上、ヒーローそれぞれの持ち味を生かした多人数チームバトルまであるもんだから、アクション的にもお腹いっぱいです。


4位『ちはやふる 上の句・下の句』

ちはやふるの映画化!広瀬すずをはじめ役者さん達の作り出す空気感がほんといい。ちゃんとキャラクターが生きてる感じがするよね。日本映画に特有のダメなとこも目立つんだけど、それを補って余りある魅力のある作品だと思います。上の句のほうがアガるしおもしろいけど、下の句は松岡茉優が圧倒的だしどっちも捨てがたいです。Perfumeの主題歌もいい。


3位『この世界の片隅に


第二次大戦中の呉で、すずさんが明るく懸命に生きます。食べることもままならず、理不尽なことだっていっぱいあるのに、すずさんが「ありゃ〜」って言ってるとなんだかほんわかしてしまうという、戦争映画として新鮮な感覚の作品でした。日常描写の積み重ねの中、さらっと表示される何年何月のテロップがその先の悲劇を予告していてつらかったです。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)


2位『アイアムアヒーロー


まさか日本からゾンビ映画の傑作が出てくるなんて!原作漫画は大好きなんですけど、実写でよくぞここまで作り込んでくれたなーという印象。なによりZQNの造形がちゃんと怖いし、物量的にも見せ方的にも大満足でしたよ。あと、大泉洋は役者としてほんといいですよね。ちゃんと鈴木英雄に見えるし。続編熱望してます。はーい。


1位『イット・フォローズ』


「それ」がどこまでも追いかけてくる、徒歩で。人の形をしたものがゆっくりと画面のこちら側に近づいてくるだけなのに、なんでこんなに怖いのか。そして怖いだけじゃなく、甘酸っぱい童貞青春映画としても絶品でした。「ホラー×童貞=1位」という事で、1位です。

↓観賞時の感想はこちら
ホラー映画の新たな傑作!『イット・フォローズ』感想 - はい、ねてました。|映画感想ブログ



まあほんとうの事を言うと、1位から3位はどれが1位でもいいですね。同じくらい好きです。



2016年はすでにいろんな人が言ってますが、日本映画がとにかく元気な年でしたね。次点として、『シン・ゴジラ』や『君の名は』は周囲の盛り上がりも含めて楽しめましたし、『ヒメアノ〜ル』や『葛城事件』など、厭〜な感じの作品もよかったです。洋画では『デッドプール』や『ズートピア』『エージェント・ウルトラ』『SPY/スパイ』『スポットライト 世紀のスクープ』あたりがさいこうでしたよ。



ちなみに昨年は観る作品を厳選したせいか、まごう事なき駄作と言えるようなものには当たりませんでしたが、強いてワースト1を挙げるとすれば『アーロと少年』ですかね。おもしろくもないけど、怒りが湧いてくるほどのものでもない、どうでもいい枠というか…。キャラクターにも魅力を感じないし、ただ「ピクサーどうしたの?」って感じ。唐突に挟まれるドラッグ描写だけはおもしろかったです。

↓不必要だけど突出したドラッグ描写