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映画好きフィロのスオタクが観た『フラ・フラダンス』ネタバレなし感想

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福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽 なつなぎひわ。
卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理 まりが勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。
未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈 かまくらかんな、滝川蘭子 たきがわらんこ、オハナ・カアイフエ、白沢 しろさわしおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。
「今までで、一番ざんねんな新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。

引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

わたしの推しのフィロソフィーのダンスが主題歌『サンフラワー』を歌っているので、まあそこだけで5億点は固いよねという甘やかしムード全開でオタクたちと一緒に観てきましたよ。結果としては本編の内容もすばらしくて、げっそりするくらい泣いてしまいました。

まず何よりもすばらしかったのは、5人の新米フラガールたちがみんな個性的で、しかも奥行きのあるキャラクターとして描かれていて、観ているうちにどんどん応援したくなってくるところです。序盤は正直なところ、ハワイアンズに入るまでの描写がないか、とてもあっさりしているので5人の個性を見せるためのギャグ(ドジ、食いしん坊、あがり症、など)もキャラクター付けのためだけのシーンに見えてしまってあまり乗れなかったんですよね。でも、みんなのフラダンサーとしての成長を見守るうちに、同時にみんなの悩みや抱えているものがわかってきたり、メンバー同士の関係性も育っていって、それぞれが生きたキャラクターとして感じられるようになると、遡って序盤のギャグシーンも微笑ましいものとして振り返れるようになったというか。よく知らない人がおもしろげなこと言ってても笑えないけど、友達が同じこと言ってたらめちゃめちゃウケる感じって言ったらわかりますかね?わたしの場合ならフィロちゃんズがキャッキャウフフしてるだけでたのしかったり。

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引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

震災のことも当然扱っているし、悲しい場面や感傷的なシーンもあるんだけど湿っぽくなりすぎないところも好きでした。泣けるシーンのすぐあとにギャグっぽいシーンを入れてたりとか、すごく意識的にバランス取ってるのかなーと思います。「明るいけど泣ける、泣けるけど明るい」のは主題歌の『サンフラワー』と見事に重なる部分でもありますね。

あとはなんと言ってもクライマックスのエモーショナルに突き抜けていく一連の場面の爽快感でしょう。そこまで主人公のある人に対する感情の表出に抑制を効かせていたからこそあそこまで解放的ですばらしいシーンになっているのだと思います。泣いた。成長した5人のダンスにも泣いた。

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引用元:オリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』絶賛公開中

しかし、1番心動かされたのはやっぱりエンドクレジットなのでした。映画館に4人の歌声が響き渡った時点で泣きますし『サンフラワー』の歌詞がフラガールたちともフィロのスともリンクしているのを改めて実感して二重に泣きますし主題歌のクレジットが上がってきて泣きますしもう横隔膜がけいれんするくらい泣いた。ありがとうフィロのス。人生さいこうの映画体験でした。

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引用元:フィロソフィーのダンス -Philosophy no Dance-

以下、短文感想の羅列。「◯◯と◯◯、
それってサンフラワー…ってコト!?」「挿入歌もフィロのスだったら…という妄想」「『フラ・フラダンス』の意味が転換するところ気が利いてて好き」「不意に恋愛要素らしきものが現れたときウッ!?てなったけど軽傷ですんでよかった」「人の親になって泣くポイントが増えたなー」「ご当地映画としてもお仕事映画としてもちゃんとしてるエラい」「ぬいぐるみ虐待はよくない」

最高のマブリー映画『エターナルズ』感想

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作品紹介(映画.comより) 「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)で知られるマーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション大作。太古から人類を見守ってきた「エターナルズ」と呼ばれる者たちの活躍を、「ノマドランド」でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が描く。「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界を舞台に、これまで人知れず人類を守ってきたエターナルズが姿を現し、未曽有の危機に立ち向かう。遙かな昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活したが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。その脅威に立ち向かうべく、これまで身を潜めていたエターナルズが再び集結する。10年ぶりのアクション作品への出演となるアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、「クレイジー・リッチ!」のジェンマ・チェン、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンキット・ハリントン、これがハリウッドデビューとなる「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソクらが出演。

観てきました。実際のところ、お話の展開にはあまり乗れないし、バトルシーンはもうちょっと盛り上がりが欲しかったし、やっぱり尺が長すぎるかな…とも思うんですが、エターナルズの面々はとても魅力的に描かれているし、特に我らがマ・ドンソクのマブリーさにおいては、これまでの出演作の中でも余裕で最高点を叩き出しているので、結論としては、だいすき!としか言いようがありません。強くて優しくてはにかみ笑顔が素敵で、でもどこか切なげで後ろから抱きしめてあげたいというか…こんなの完全に私達の見たかったマ・ドンソクそのものやん…クロエ・ジャオ監督わかりてすぎる…。とにかくマブリーファンは必見の映画でした。


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またこのコンビを見たい☺️


以下、思ったこと羅列。「主人公の能力がよくわかんないね…?」「これまでと強さの次元が違うけどMCU大丈夫なの」「マブリー&アンジーのコンビすごくいいです…」「なんかエヴァっぽい」「2回号泣しちゃった」「ジョン・スノウだ!わーい!」

現時点でマブリーとアンジーだけ売り切れだって…🥺

映画好きが選ぶ『劇場版名探偵コナン』おすすめ度ランキング&感想(『から紅の恋歌(ラブレター)』を追加)

ねてたです。映画ファンからは無視され続けている劇場版名探偵コナンですが、「そんなに悪くないよ(良くもないけど)!」という気持ちがありますので書いてみた記事です。21作目の最新作『から紅の恋歌(ラブレター)』→感想はこちら を観たので更新しました(2017.5.4)。劇場版名探偵コナン全21作品の個人的おすすめ度ランキングと感想です。それではいきなりランキングから!


『劇場版名探偵コナン』おすすめ度ランキング


第1位 『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(4作目/こだま/古内)



第2位 『名探偵コナン 天国へのカウントダウン(5作目/こだま/古内)



第3位 『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(6作目/こだま/野沢)



第4位 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(1作目/こだま/古内)



第5位 『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』(7作目/こだま/古内)



第6位 『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』(21作目/静野/大倉)


第7位 『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』(12作目/山本/古内)


第8位 『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(20作目/静野/櫻井)


第9位 『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(18作目/静野/古内)


第10位 『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』(2作目/こだま/古内)


第11位 『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』(13作目/山本/古内)


第12位 『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(3作目/こだま/古内)


第13位 『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』(17作目/静野/櫻井)


第14位 『名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(11作目/山本/柏原)


第15位 『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』(15作目/静野/古内)


第16位 『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』(9作目/山本/古内)


第17位 『名探偵コナン 11人目のストライカー』(16作目/静野/古内)


第18位 『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(10作目/山本/柏原)


第19位 『名探偵コナン 業火の向日葵』(19作目/静野/櫻井)


第20位『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(14作目/山本/古内)


第21位 『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』(8作目/山本/古内)


※括弧内は(ナンバリング/監督/脚本)
※監督 こだま=こだま兼嗣、山本=山本泰一郎、静野=静野孔文
※脚本 古内=古内一成、野沢=野沢尚、柏原=柏原寛司、櫻井=櫻井武晴、大倉=大倉崇裕



どうでしょうか。やはりと言うかなんと言うか初期の方の作品が比較的上位にきましたね。個人的には、荒唐無稽な話にしても初期はまだ展開に説得力があったし、キャラクター同士の掛け合いも最近の作品より魅力的だったように思います。
監督ごとに見てみると、こだま兼嗣監督作(1〜7作目)は演出がしっかりしていて、キャラクターの言動にも違和感が少ないので安心して観れます。山本泰一郎監督作(8〜14作目)は間のとり方とか音楽の使い方、カメラアングルとか演出面であまりうまくない部分がありますが、作を重ねるごとに良くなっていく印象です。静野孔文監督作(15作目〜)はそつなく作られている感じですが、ちょっと事務的な印象を受けます。
ちなみに怪盗キッド登場作の位置が低めなのは個人的にコナン世界にキッドが絡むこと自体、あまり好きじゃないからでしょう。


全作品感想

ここから先は作品ごとの感想です。長いので興味のある方だけご覧ください。公開順になっています。


名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(1997)

あらすじ

コナンが爆弾魔と対決します。

お気に入り度

70点

よかったところ
  • 蘭が時限爆弾の切る線の色を選んだ理由が小っ恥ずかしくていい
  • 犯人の動機が狂っている
よくなかったところ
  • 犯人探しの楽しみがない
ひと言感想

劇場版第1作だけあって、気合いが入っているのがわかる作り。犯人の名前の由来からも気合いの入れようがわかります。アクションスリラーとしてなかなかよくできていると思いますが、自分は何と言っても最後の蘭のセリフがバカップルしてて好きです。


↑こうやって扉越しに会話するのもいいよね




名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』(1998)

あらすじ

小五郎の知り合いが順番に狙われます。

お気に入り度

55点

よかったところ
  • 犯人の演技がいい
  • Aの予感(´∀`*)
よくなかったところ
  • クライマックスで判明する“小五郎が過去にしたひどいこと”の真実が予想どおり過ぎる
  • そのわりに誰もそのことに言及しない
  • 蘭はさあ、実の父親なんだからちょっとぐらい信じてやれよ…
  • というか小五郎をフィーチャーしてるわりに、おいしいところは全部コナンに取られててかわいそう
ひと言感想

前半は次々と知り合いが狙われますし、後半はけっこうド派手な展開になるのでダレないのがいいですね。犯人の動機もなかなかイケてますし、なにより演技が最高です。しかし、父親を信じずにウジウジする蘭に劇中ずっとイライラしてしまったのでこれぐらいの点数です。


↑さすがに恥ずかしすぎる伏線




名探偵コナン 世紀末の魔術師』(1999)

あらすじ

怪盗キッドからロマノフ王朝の遺産を狙う予告状が届くが…

お気に入り度

45点

よかったところ
  • 蝶ネクタイ型変声機を使って犯人をおちょくるコナン
よくなかったところ
  • なぜ遺産を狙っている得体の知れない奴らとずっと一緒に行動しているの?
  • 結局、言わんこっちゃないことになるし…
  • キッドがいくらなんでも先読みし過ぎでついていけない
ひと言感想

ほんと怪しい人がいっぱい出てきて、なんでそいつらと一緒に行動してるのかわからないので、後半たいへんな事態になっても、「ほれみたことか」としか思えないですね。調子こいたキッドが撃ち落とされるとこはよかったです。


↑どう見ても悪人顏


名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(2000)

お気に入り度

80点

よかったところ
  • 記憶喪失の蘭を気づかう、小五郎や妃英理、コナン、園子たちの描写
  • 遊園地での攻防のたのしさ
  • 無力化されていた蘭が復活する場面の盛り上がり
  • コナン=新一の愛の告白が恥ずかしすぎる
よくなかったところ
  • 少年探偵団がそろって探偵バッジを落とす不自然さ
  • 蘭の護衛が誰もいなくなっちゃうのはさすがに無理矢理じゃない?
ひと言感想

全体的にシリアスな雰囲気なんだけど、ちゃんとコナンらしい展開もあって、よくできています。蘭が記憶喪失になっちゃうんだけど、それを気遣うみんなの蘭に対する愛情が溢れていて、ちょっと泣きそうになりましたよ。また、記憶喪失によって封印されていた蘭の力が、記憶が戻ると同時に解放される場面はすごく好きなシーンです。


↑顔から火が出る級のセリフを素で吐くコナン


名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(2001)

あらすじ

殺人が起きたと思ったら黒づくめの男達もちゃっかりやって来ます。

お気に入り度

75点

よかったところ
  • 動機!
  • 少年探偵団の活躍
よくなかったところ
  • 黒づくめの男を絡ませたことで脚本がゴタついた印象
ひと言感想

これはなんといっても犯人の動機が最高ですね。動機を白状するときのパフォーマンスもいいし、コナンの犯人はみんなこれを手本にしてほしい。黒づくめの絡め方が無理矢理、というか偶然が多すぎるのはご愛嬌です。クライマックスにちゃんと少年探偵団全員の見せ場が用意されてるのも丁寧で好きです。


名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)

あらすじ

ゲームの中でホームズとかに会います

お気に入り度

75点

よかったところ
  • 設定
  • 少年探偵団の「後は頼んだぜ!」的な展開がアツかった
よくなかったところ
  • ゲームオーバー=死(ちょっと違うけど)なんだから、もっと生にしがみつく子がいてもよかった
  • 金持ちの子供たち、性格最悪だったのに急にいい奴になってないか…
ひと言感想

ゲーム内の世界を舞台にすることで、普段のコナンではありえない作劇が可能になっています。たとえば19世紀末のロンドンを舞台にしているのもそうですし、仲間の“死”を描くことも、いつものコナンならありえない。そういう意味で画期的な作品だと思いますし、他の作品とは違ったおもしろさがあります。


名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』(2003)

あらすじ

仏像の盗難と連続殺人事件、なんか関係ありそうやけど、京都におるはずの初恋の人が気になるんでんがな!

お気に入り度

60点

よかったところ
  • 平次の出番やがな!
  • 暗号か!おもろいやんけ!
  • シマリス、かわいおまんなー!
よくなかったところ
  • どいつもこいつも、なんで大事なこと警察に言わんのや…
  • クライマックスがぐだくだやがな…
ひと言感想

西の名探偵、服部平次が大活躍。和葉とのイチャコラも絶好調です。ごちそうさまでした。


名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004)

あらすじ

怪盗キッドからまた予告状が届いた。キッドを警戒してたらなんと飛行機の機内で殺人が…と思ってたら未曾有の大惨事に!

お気に入り度

10点

よかったところ
  • なし
よくなかったところ
  • 犯人が判明してからの展開が無理やりすぎる
  • ていうか死人出てるよねコレ
  • なんで蘭にあんな離れ業できるの?
  • 演出が全体的に下手
ひと言感想

犯人がわかってからの展開がマジ急展開すぎてついていけないんですけど…。この辺りの作品からルックを派手にするためだけの展開が目立ってくるように思います。


名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005)

あらすじ

豪華客船で殺人が起きます。ついでに爆弾が爆発して蘭が危なくなります。

お気に入り度

35点

よかったところ
  • 珍しく小五郎が目立つ
よくなかったところ
  • 犯行計画に無理がある
  • 突然の小五郎のおっちゃん名推理
    • と謎の格闘シーン
  • 演出が全体的に下手
ひと言感想

小五郎が(起きてる状態で)推理してる時にコナンが変声機で訂正入れてたけど、さすがにおっちゃんでもおかしいと気づくでしょ。


名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006)

あらすじ

依頼された謎を解かなければ、リストバンドが爆発して蘭たちが死ぬと脅されます。蘭たちが遊園地を出ても死ぬらしいです。

お気に入り度

20点

よかったところ
  • 犯人がクズ
  • キッドがあまりでしゃばらない
よくなかったところ
  • 灰原の行動が謎すぎる
  • コナン組(コナン・平次・小五郎)と蘭組(蘭・和葉・園子・少年探偵団)の絡みがほとんどない
  • 最後のパスワード、合ってたからいいけど推理の根拠弱くないか…
ひと言感想

遊園地から出たらリストバンドが爆発することを蘭や少年探偵団にはなぜか頑なに隠したまま、みんなが外に出ないように仕向けるも、思うようにならずヒヤヒヤする灰原にイライラ。
100歩ゆずってみんなが気にせず楽しめるように黙ってるんだとしても、アトラクションの列の後ろにまわって並ぶ時間を増やしたり(結局乗らない)、具合悪いフリしてみんなを救護室に足止めして遊ばせないって本末転倒じゃないの?


名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(2007)

あらすじ

島に旅行に行ったら、トレジャーハンターたちが海賊の宝を狙ってました。

お気に入り度

40点

よかったところ
  • 蘭と園子が背中合わせになるシーン
よくなかったところ
  • 犯人の存在感なさすぎ
  • 意外性もない
  • 全体的に地味
ひと言感想

テレビシリーズで3週かけてやってる話みたいな、地味なやつです。クライマックスまで動きが少ないので退屈とも言えますが、逆に主要登場人物の会話が多いので、比較的丁寧な印象もあります。犯人の動機がほんと面白くないし、犯人を追い詰めるシーンもサラッとし過ぎてるのが難です。


名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』(2008)

あらすじ

音楽学校の関係者が次々と狙われます。コナンはツンデレのソプラノ歌手と一緒に事件の謎を追います。

お気に入り度

60点

よかったところ
  • 映画オリジナルの秋庭怜子がなかなかいいキャラ
  • 犯人の動機が身勝手
よくなかったところ
  • いつものメンバーは出番が少なめ
  • クライマックス、防音がすごすぎて危機感が伝わらない
ひと言感想

オリジナルキャラとバディを組むのは賛否両論あると思いますが、ツンデレの秋庭怜子とコナンの掛け合いは、なかなかよかったと思います。


名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009)

あらすじ

黒の組織「コナン=新一…?」

お気に入り度

50点

よかったところ
  • シリアスな雰囲気
  • 少年探偵団の活躍
よくなかったところ
  • さすがに警察がよわすぎ
  • DAIGO…
ひと言感想

黒の組織のメンバーや各地の警察官が勢ぞろいしていて、豪華な作品。なのに終わってみるとDAIGOのことしか憶えてないという…


名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010)

あらすじ

飛行船でキッドを待ってたらバイオテロにあいます。

お気に入り度

20点

よかったところ
  • 何かあったかな…
よくなかったところ
  • だらだらしている
  • 新一とキッドは声も顔もなぜかそっくりという設定の不自然さが際立っている
  • コナンが銃で撃たれてふっ飛んでたけどさすがに死ぬと思う
  • 大橋のぞみちゃんの役がいらない
  • メインテーマのアレンジがダサい
ひと言感想

飛行船のイメージのせいもあると思うし、コメディタッチのシーンが多いせいもあるだろうけど、全体的に緊張感がなく弛緩してる印象です。大橋のぞみちゃん演じる聡くんと平次たちのやり取りも面白くないし、いらないですね。


名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』(2011)

あらすじ

地下鉄のトンネルが爆破されたりダムが決壊したりします。

お気に入り度

30点

よかったところ
  • クライマックスの無茶苦茶さ
よくないところ
  • 話の推進力がない
    • 中盤だらだらしている
  • 犯人の行動が理解不能
    • ていうか大それたことしすぎでしょ…
  • さすがにコナン死んでるでしょあれは
ひと言感想

アクションシーンの力の入れように比べて、お話がとっ散らかっている印象です。特に、犯人がここまでの事をやらかす理由に納得し辛いのが難ですね。


名探偵コナン 11人目のストライカー』(2012)

あらすじ

小五郎に犯人から爆破予告がきます。

お気に入り度

25点

よいところ
  • Jリーガーが本人役で出てる
  • 謎解きがコナンっぽい
よくないところ
  • Jリーガーの演技がとにかく下手
  • しかも割と大事な場面に出てくる
  • 犯人どんだけ爆薬用意したの…
    • そしてどうやって爆弾仕掛けたの…
  • 危機一髪!みたいなシーン、確実に死人が出てるように見えるんですけど…
ひと言感想

アニメの芸能人吹き替えにはもともと否定的ですが、これはひどいです。各選手のファンなら楽しめるのかも知れません。


名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013)

あらすじ

イージス艦に乗ってみたらスパイも乗っていました。

お気に入り度

40点

よかったところ
  • コナンが絶望するところ
よくなかったところ
  • ユウキくんさぁ…蘭のこと早く誰かに言えよ…
  • 園子と少年探偵団が泣きわめいてうざい
ひと言感想

蘭の絶体絶命の危機に、コナンが「助けられないのか…?」って絶望するとこが好きです。その後のファンタジーな展開はあんまり好きじゃないです。


名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014)

あらすじ

ベルツリータワーにいたら狙撃事件に遭遇します。

お気に入り度

55点

よかったところ
  • クライマックスのスナイプシーン
よくなかったところ
  • 蘭が無茶し過ぎ
  • 映画だけでは意味のわからないシーンがある
ひと言感想

蘭が銃を乱射する犯人に向かっていくところは、ピンチに陥るためのシーンにしか見えなくてなんだかなーと思いました。クライマックスのコナンと沖矢昴のスナイプシーンはリアリティは全くないけど、ケレン味に溢れていてけっこう好きですね。


名探偵コナン 業火の向日葵』(2015)

あらすじ

ゴッホのひまわりが狙われます。

お気に入り度

20点

よかったところ
  • ゴッホの『ひまわり』の勉強になる
よくなかったところ
  • 犯人すぐ論破されすぎ
    • 演技も下手すぎ
  • 灰原との伏線を張っておきながら雑な回収
  • キッドがでしゃばり過ぎ
ひと言感想

犯人の動機のしょうもなさはまあいいけど、コナンに反論されて一瞬で言い負かされるのはどうなの。
話とは関係ないけど、向かってくる飛行機の前までわざわざ走って行って「うわー!ぶつかる!」とか言ってるコナンには笑いました。


名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016)

あらすじ

記憶喪失になった黒の組織のお姉さん(キュラソー)と偶然出会ったので、水族館で一緒に遊びます。

お気に入り度

55点

よかったところ
  • 黒の組織メンバー勢揃い
    • ラムも出るよ!
  • FBIやCIAなど重要キャラもたくさん出るよ
  • アムロvsシャア(戦う必然性はない)
  • 終盤のキュラソーの行動には正直ぐっときた
よくなかったところ
  • 話の展開が無理矢理すぎる
  • カーチェイスに巻き込まれ大破した車から普通に出てくる一般人
    • どこまでも関係者以外には死人が出てないことにしたいのかな…
  • クライマックス後のコナンのかっこつけ台詞(二段構え)
ひと言感想

あまりにも「クライマックスに向かうためだけに作られた脚本」といった感じで、ほんとひどいんだけど、キャラの強い人達が入れ替わり立ち替わり出てくるので意外と気になりません。今回は蘭の出番がほとんどなくて終始空気なのに、クライマックスにはなぜか1番危ない場所にいるのは笑いどころですね。


名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』(2017)

あらすじ

日売テレビ爆破予告と出演予定のかるた関係者の死、どうもかるたがキーワードのようやけど、知らん間にかるた界の未来のクイーンに惚れられてしもたようや…なんじゃ和葉、機嫌悪いのお?

お気に入り度

60点

よかったところ
  • 平次と和葉のイチャコラがくさすぎてクセになってくる
  • コナンと平次の協力プレイがアツい
  • つかみがド派手
よくなかったところ
  • 百人一首の使い方がつまらない
  • ラストの山岡紅葉の扱いがひどい
  • クライマックスがつかみに比べて弱い
ひと言感想

序盤で観客には真犯人の当たりがつくのでその後のコナンと平次がボンクラに見えがちです。和葉には競技かるたの素質があって…という展開もチート過ぎてあまり乗れませんでしたね。
その代わり平次×和葉のラブラブ描写は今回も絶好調で、胸やけするほど堪能できるのでその点ではオススメです。

2016年映画ベスト7(ひと言コメント付き)


ねてたです。いつものように出遅れましたが、2016年の年間ベストを書いておきたいと思いますよ。昨年は娘が生まれたりでうまく自分の時間が取れず、あまり映画を観れなかったので、10本も挙げるのはおこがましいなーということで、特に大好きなものとしてベスト7まで挙げたいと思います。おまけでワースト1もね。


7位『ゴーストバスターズ

いろいろあったリブート版ゴーストバスターズ!まずは単純にSNL組の女性コメディアンたちのアドリブ全開の熱演がいっぱい観れてうれしかった(主要キャラではないけどセシリー・ストロングも出てましたね)。中でも特にケイト・マッキノンが最初から最後まで大暴れでさいこうでしたね。そして度を越したバカをノリノリで演じるクリス・ヘムズワースにも爆笑。雑なとこも目立つけれど、大好きな作品でした。


6位『シング・ストリート 未来へのうた』


ジョン・カーニー監督最新作。童貞のコナー君が綺麗なお姉さんを口説こうとしてバンドを始めます。コナー君が好きな女性の前で無理して大人ぶっちゃうとことか、お兄ちゃんにレコード借りたらすぐ影響されてかぶれちゃうとことか、ほんとかわいくて終始ニヤニヤして観てました。お兄ちゃん役のジャック・レイナー(最初セス・ローゲンだと思ってたけどさすがに歳が違いましたね…)の佇まいもよかったですね。


5位『シビル・ウォー /キャプテン・アメリカ


ヒーローたちが割とガチで喧嘩します。トニー・スタークの気持ちも理解できるし、キャップのバッキーへの想いもやはり理解できてしまうので、「二人とももうやめて…(ノω;`)」と祈りながら観てしまいましたよ。2作目でも抜群だった格闘アクションは健在で、その上、ヒーローそれぞれの持ち味を生かした多人数チームバトルまであるもんだから、アクション的にもお腹いっぱいです。


4位『ちはやふる 上の句・下の句』

ちはやふるの映画化!広瀬すずをはじめ役者さん達の作り出す空気感がほんといい。ちゃんとキャラクターが生きてる感じがするよね。日本映画に特有のダメなとこも目立つんだけど、それを補って余りある魅力のある作品だと思います。上の句のほうがアガるしおもしろいけど、下の句は松岡茉優が圧倒的だしどっちも捨てがたいです。Perfumeの主題歌もいい。


3位『この世界の片隅に


第二次大戦中の呉で、すずさんが明るく懸命に生きます。食べることもままならず、理不尽なことだっていっぱいあるのに、すずさんが「ありゃ〜」って言ってるとなんだかほんわかしてしまうという、戦争映画として新鮮な感覚の作品でした。日常描写の積み重ねの中、さらっと表示される何年何月のテロップがその先の悲劇を予告していてつらかったです。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)


2位『アイアムアヒーロー


まさか日本からゾンビ映画の傑作が出てくるなんて!原作漫画は大好きなんですけど、実写でよくぞここまで作り込んでくれたなーという印象。なによりZQNの造形がちゃんと怖いし、物量的にも見せ方的にも大満足でしたよ。あと、大泉洋は役者としてほんといいですよね。ちゃんと鈴木英雄に見えるし。続編熱望してます。はーい。


1位『イット・フォローズ』


「それ」がどこまでも追いかけてくる、徒歩で。人の形をしたものがゆっくりと画面のこちら側に近づいてくるだけなのに、なんでこんなに怖いのか。そして怖いだけじゃなく、甘酸っぱい童貞青春映画としても絶品でした。「ホラー×童貞=1位」という事で、1位です。

↓観賞時の感想はこちら
ホラー映画の新たな傑作!『イット・フォローズ』感想 - はい、ねてました。|映画感想ブログ



まあほんとうの事を言うと、1位から3位はどれが1位でもいいですね。同じくらい好きです。



2016年はすでにいろんな人が言ってますが、日本映画がとにかく元気な年でしたね。次点として、『シン・ゴジラ』や『君の名は』は周囲の盛り上がりも含めて楽しめましたし、『ヒメアノ〜ル』や『葛城事件』など、厭〜な感じの作品もよかったです。洋画では『デッドプール』や『ズートピア』『エージェント・ウルトラ』『SPY/スパイ』『スポットライト 世紀のスクープ』あたりがさいこうでしたよ。



ちなみに昨年は観る作品を厳選したせいか、まごう事なき駄作と言えるようなものには当たりませんでしたが、強いてワースト1を挙げるとすれば『アーロと少年』ですかね。おもしろくもないけど、怒りが湧いてくるほどのものでもない、どうでもいい枠というか…。キャラクターにも魅力を感じないし、ただ「ピクサーどうしたの?」って感じ。唐突に挟まれるドラッグ描写だけはおもしろかったです。

↓不必要だけど突出したドラッグ描写

ホラー映画の新たな傑作!『イット・フォローズ』感想

作品紹介(映画.comより) 捕まった者に死が訪れる謎の存在=「それ」に付け狙われた女性の恐怖を描いたホラー。低予算ながら斬新なアイデアクエンティン・タランティーノから称賛され、全米で話題を呼んだ。ある男と一夜を共にした19歳の女子大生ジェイ。しかしその男が豹変し、ジェイは椅子に縛り付けられてしまう。男はジェイに「それ」をうつしたこと、そして「それ」に捕まったら必ず死ぬことを彼女に告げる。「それ」は人にうつすことができるが、うつした相手が死んだら自分に戻ってくるという。ジェイは刻一刻と迫ってくる「それ」から逃げ延びようとするが……。本作が長編2作目となる新鋭デビッド・ロバート・ミッチェルが監督・脚本を手がけ、「ザ・ゲスト」のマイカ・モンローが主演を務めた。

観たのはだいぶ前なんですが、今年のベスト候補として、書いておこうかと。結論から言っちゃうと、ホラー映画の新たな傑作だと思います。



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最初の犠牲者。この後たいへんかわいそうなことになります・゚・(ノД`)・゚・



この映画のいいなぁと思うところは、呪い的なものから逃れるために他の人に感染させるという設定がかなり『リング』っぽいというのもありますが、Jホラーに近い怖さがあるところです。Jホラーに特徴的な怖さって何かというと、モンスターや殺人鬼が出てきてバァーン!っていうのじゃなくて、まだ見た目には何も起こってないけども、もうすぐ何か起きるんじゃないか?もしくは、すでに何かが起こってしまったんじゃないか?っていう予感の怖さですよね。




知らぬ間に「それ」に取り憑かれてしまったジェイ。



今作の「それ」はものすごくゆっくりゆっくり歩いて近づいて来るんで、急にバーン!と出てくることはないけれども、画面の奥の方から真っ直ぐこちらに歩いてくる人影が「それ」じゃないのか?閉じたドアの向こうにいるのは友達じゃなくて「それ」じゃないのか?もし眠ってしまって、次に目を開けたら目の前に「それ」がいるんじゃないか?という予感で、観てるとどんどん不安になってくるような怖さなんですね。




まっすぐこちらに向かってきている…?!



常にゆっくり近づいてきて、いつ追いつかれるかわからないっていう設定のおかげで、観ている間はずっと予感の怖さが持続するようになっていますし、「それ」自体は人の姿をしていて見た目は怖くないのに、得体が知れなくてめちゃくちゃ怖いというのも、すごくナイスなアイデアだよなぁと思います。



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画面上は何も起こっていませんが、映画は何か不穏な空気に支配されています。



あとは童貞青春映画としても超いいですよね。「それ」がセックスで感染すると知ってからの童貞ポールの心の動きを想像すると泣ける…(ノω;`)




小さい頃から仲良しの幼なじみたち。ポールはずっとジェイのことを想い、童貞をつらぬいている…



とまあ、ほとんど絶賛に近い気持ちですし、今年のベスト候補に変わりはないですが、ひとつだけ好きじゃない部分について言わせてもらうと、中盤「それ」が穴から急に出てきてシャー!みたいなシーンがあるんですが、その勢いがそれまでの抑制の効いた演出とはかけ離れていて、正直笑っちゃったんですよね。あそこだけはほんと無いほうがいいと思うな。なんか一気にギャグっぽくなっちゃうというか。自分は『女優霊』とか『パラノーマル・アクティビティ』(一応ネタバレ反転)でも同じようなとこで笑っちゃうんですよね。うーん。



今作のブルーレイ。即買い余裕でした。



It Follows

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サントラ。音楽がさいこうによかったので買おうか悩み中。



ザ・ゲスト スペシャル・プライス [Blu-ray]

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マイカ・モンロー出演作。得体の知れないイケメンのダン・スティーヴンスに付きまとわれます。

2015年映画ベスト10(ひと言コメント付き)


ねてたです。大きく出遅れましたが、2015年の年間ベスト10(とワースト1)を書いておきたいと思いますよ。


10位『ジュラシック・ワールド


ジュラシックパークついに開園す!あの詰めの甘いパークが開園なんてしたら、そりゃあたいへんなことになるって!(嬉)ゴア描写は抑えめながらきっちりと阿鼻叫喚の地獄絵図を描ききっていてエライ。ラプトルがかわいい。


9位『アントマン


ポール・ラッドがマーベルヒーローに!MCUの中でもコメディ寄りで、自分的にはかなーり好み。ちっちゃくなったりおっきくなったりしながらの戦いも変則的でたのしいです。

↓鑑賞時の感想はこちら
娘にとってのヒーローになりたい!『アントマン』感想 - はい、ねてました。|映画感想ブログ


8位『ジョン・ウィック


キアヌ復活!黒づくめのスーツの殺し屋とか恥ずかしいけどちょうかっこいいよね!裏社会描写(殺し屋御用達のホテルとか裏社会で流通してる通貨とか)がいちいちアホみたいで、しかし、むちゃくちゃ魅力的でしたね。


7位『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』


ひつじのショーン」の映画化。セリフがひとつもないのにちゃんと笑わせてくれるし、さいごは少し泣いてしまいました。続編の公開も決定しているそうで、ストップモーションアニメ好きとしてはうれしいです。


6位『グリーン・インフェルノ


イーライ・ロスによる食人族映画。意識高い系の学生が、ノリでアマゾンの環境破壊を止めに行ったら、原住民に食べられるというさいこうすぎるプロット。人肉をただ食べるだけじゃなくちゃんと調理してるのが偉い。子供たちができあがりを待ってるとこもかわいくてよかったですね。


5位『海街ダイアリー』


是枝裕和監督作。四姉妹それぞれ違った輝きを見せていましたね。個人的には、いつもあっけらかんとしてそうでいて、たまに寂しそうな表情を見せる三女夏帆がツボでした。すずに想いを寄せる童貞ボーイの演技もさいこう。


4位『22ジャンプストリート』


21ジャンプストリートの続編!ジョナ・ヒルチャニング・テイタムの倦怠期カップル感がさいこう!相変わらずギャグもキレてるし言うことなしです。さいごのフェイク予告編のようにシリーズがずっと続いてくれたらいいのになあ。


3位『クリード チャンプを継ぐ男


ロッキー新章。撮影技術も進歩してるし、演出も今風なのに、「まぎれもないロッキーを観ている感」がすごかった。クリードを見るロッキーの目が優しさにあふれていて、目頭があつくなりました。今も泣きそうです。


2位『インサイド・ヘッド


ピクサー最新作。ドリカムのアレが流れ始めた時はどうなることかと思いましたが、本編はえげつないほどの傑作でしたね。頭の中ってこうなってるのかなーと思うと人生ちょっと楽しくなったりしちゃう感じだと思います。


1位『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』


マッド・マックスのひさびさの新作にして最高傑作。やっぱ2015年はこれしかないんじゃないですかね。たかだか2時間弱の映画を観ただけでこんなに興奮できるんだなあ、と思いました。これがリアルタイムに映画館で観られてほんとうによかった。





2015年はどうやら豊作だったようで、10本に絞るのはたいへんでした。スターウォーズアベンジャーズも圏外とは…。他の次点としては『ピッチ・パーフェクト』『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』『はじまりのうた』『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』あたりも好きですよ。



ちなみにワースト1はぶっちぎりで『ピクセル』です。話がつまらないのはまあいいとしても、ゲームに愛のない人がゲームをネタにした映画撮っちゃだめです。2015年に劇場で観たなかで、唯一怒りがわいた映画でした。

↓怒りを抑えながら書いた当時の感想はこちら。
おもしろそうなのに、おもしろくない!『ピクセル』感想 - はい、ねてました。|映画感想ブログ

娘にとってのヒーローになりたい!『アントマン』感想

作品紹介(映画.comより) 「アベンジャーズ」シリーズや、それに連なる「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」など数々のヒーロー映画を成功させているマーベルスタジオが送り出す、体長1.5センチのヒーロー「アントマン」の活躍を描いたアクション作品。仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す。スコット・ラング役で「40歳の童貞男」「ウォールフラワー」のポール・ラッドが主演し、ハンク・ピム役で名優マイケル・ダグラスが共演。監督を「イエスマン “YES”は人生のパスワード」のペイトン・リードが務め、当初はメガホンも取る予定だった「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライトが脚本を手がけた。


ポール・ラッドが主人公のおっさん役で、あのエドガー・ライトが脚本(途中降板とのことだけど)、イエスマンのペイトン・リードが監督ということで、観る前から間違いない感がビンビンだった『アントマン』ですが、やはり期待を裏切らない傑作でしたね。




まず何が面白いって、ミクロの世界を擬似体験させてくれるところですよね。主人公のスコットがはじめてアントマンスーツを着る場面、水道の蛇口から水がジャー!人ごみ!ネズミ!とか、もし体が小さくなったら日常にあるこういうのが怖いよねっていうのを畳み掛けてきて、一気にテンションが上がりました。虫が出てくるのもあって子どもの頃に観たミクロキッズを思い出したりもしましたね。



戦闘シーンも小さくなったり元の大きさに戻ったりを繰り返すトリッキーな戦い方がすごく新鮮で楽しかったですし、たまにカメラを引いてスケールの小ささをギャグとして使ってくるのも愉快でした。予告にもありましたがトーマスのところは爆笑しましたね。




主人公のスコットがダメダメなおっさんなとこも好みでしたねーもちろん演じるポール・ラッドのどうにも憎めない感が効いてるんですけど。定職にも就けず娘の養育費も払えない、嫁にもそっぽを向かれ新しい男がいる、お父さんとしてはつらい状況です。アントマンになって世界を救う役目を負わされても、彼には娘にとってのヒーローになることが至上命題なんですよね。すごくパーソナルな目的なんですけど、それだけに身近に感じられますし、アントマンという小さなヒーローの話としてはとてもしっくりくるところでした。




他にもよかったところはいっぱいあって、「マイケル・ペーニャまわりのギャグがエドガー・ライトっぽい!」とか「アリさんがかわいい(アントニー(´;ω;`))」とか「ファルコンが珍しく目立ってた」とか、「特訓シーンが愉快」とか、「キャップもちょっと出てくる!」とか「細かい伏線をちゃんと張ってて感心した!(娘のカワイイの基準とかマイケル・ペーニャが実は強いとか)」とかとか。




基本的には絶賛テンションなんですけど、納得いかないところも実はあります。ひとつは映画の最後におまけ的に、ハンク・ピム博士が娘のホープにワスプ(アントマンの蜂版)のスーツを託すようなシーンが付いてるんですが…いやいやいや!そもそも博士が赤の他人であるスコットにアントマンスーツを託したのは、娘を危険な目に遭わせたくないからじゃなかった?結局スーツ着せるんかい!というね…




もうひとつは作品とは関係ないんですが、近くの劇場では2D字幕版と3D吹き替え版しかやってなくてですね、吹き替え版はまたまた芸能人吹き替えみたいなんで仕方なく2Dで観たんですけど、ミクロの世界の被写界深度の浅い描写とか絶対に3D映えしただろうと思いますし、できたら3Dで観たかったですね…芸能人吹き替えめ(`皿´)



とまあちょっと文句も言っちゃいましたが、ほんとめちゃくちゃおもしろかったですし、マーベルシネマティックユニバースでの今後のアントマンの活躍にも期待したいと思います。2の製作も決まったみたいだし!やったね!



イエスマン “YES”は人生のパスワード [Blu-ray]

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ペイトン・リード監督作。ズーイー・デシャネルはもちろんめっちゃかわいいですが、ジム・キャリーもかわいいんですよね。おすすめ。



マーベルシネマティックユニバースの中で現時点で一番好きなのはこれかなあ。格闘シーンが凝っているのです。