ちゃんと最後までハングオーバーしてほしかった…『ハングオーバー!!! 最後の反省会』感想
作品紹介(映画.comより) 世界的な大ヒットを記録した人気コメディ「ハングオーバー!」シリーズ完結編で、アランとミスター・チャウの因縁をめぐり、バンコクとラスベガスを股にかけた大騒動が描かれる。インターポールに捕らえられたアジア系ギャングのボス、ミスター・チャウは、収監されていたタイ・バンコクの刑務所から脱獄。一方その頃、アランの父親が、息子のあまりの極道ぶりにショックを受けて他界。フィル、ステュ、ダグもさすがにかばいきれず、アランを施設に入れようとするが、その道中でギャングに襲われ、ダグが拉致されてしまう。犯人は、アランとチャウがメル友であることから、自分たちから金を盗んだチャウを探すよう要求する。
一作目の『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を初めて観たときはこんな面白い映画があるなんてΣ('∀`)と驚き、二作目の『ハングオーバー‼ 史上最悪の二日酔い、国境を越える』では一作目の型を完全に踏襲しつつ、やり過ぎ感を増した正しい続編の作り方に感心し、今度の完結編はどんなハングオーバーを観せてくれるのかと、かなーり楽しみにしつつさっそく行ってきました。
感想としては、うんまあ面白かったし、終わり方としてはいいんだけど、コレジャナイというか…
見た目は完全にコレなんだけど…
今回の三作目は二作目と違ってハングオーバーの型を踏襲してないんですよね。過去二作には「泥酔(薬含む)→意識が戻ったら想像を絶する大変な状況になってた!→三人で右往左往する」という強固な型があって、この意識が戻ったら大変な状況に!というところと、右往左往の中で記憶にない出来事が徐々に明らかになるところが面白さの核だったはずです。それを今回はどちらも捨ててしまっていて、劇中では誰も泥酔しないんですよね…
ハングオーバーの面白さってこういう訳のわからなさじゃないですか。
その型の代わりにどうやって物語を転がしているかというと、過去二作にも出てきたワルで頭のおかしいチャウ(ケン・チョン)とマーシャル(ジョン・グッドマン)というギャングのボスの揉め事に主人公たちが巻き込まれるというやり方。これでもキャラクターが立ってるのでそれなりには面白くなってるんですけど、前作までにあった「なんでこんなことに?!」っていう面白さはどこかに消えてしまっています。
この後ギャングに脅されて大変な目に!ってそれだけならハングオーバーでやらなくても…
どうしてあんなに面白かった型を捨ててしまったのかはわかりません。単にマンネリを嫌がったのか、アラン(ザック・ガリフィアナキス)の成長を描くのに邪魔だと思ったのかも知れませんが、途中メキシコでお酒を囲むシーンがあるのにハングオーバーさせなかった以上、なんにしても意図的にこのようにしているのは間違いないと思います。そしてその判断は失敗だったと言わざるをえないでしょう。
ここから始まるハングオーバーはどこへ…
なんかがっかりしすぎて悪いところしか書いてないので、よかった点も書いておきます。今回は最終作ということであの問題児アランの成長が描かれているんですが、仲間たちを守るため、ある決断をするシーンは思わず目頭が熱くなりましたし、キャシー(メリッサ・マッカーシー)とのほほえましい(?)やり取りはずっと観ててもいいなーと思いました。
『ブライズメイズ』でも印象的だったメリッサ・マッカーシー。アランに負けない存在感でとてもよかったです。
またなんだかんだ言ってもフィル(ブラッドリー・クーパー)とステュ(エド・ヘルムズ)、アランの掛け合いにはにやにやしてしまいますし、チャウもあいかわらずイカレてて面白かったです。一作目のストリッパージェイド(ヘザー・グラハム)や赤ちゃんの再登場(黒いダグも)も嬉しいサービスでしたね。
フィルに(施設に入れる説得のため)「愛してるから」と言われ号泣するアランには笑ったw
ファンサービスもちゃんとあり。
というわけで、ハングオーバーシリーズとしてはまったくの期待外れだけど結構笑えるし、あいつらにまた会えるという一点においてはありがたい作品だったなーという印象です。しかしエンドロール中にご褒美(というか本来なら劇中にあったはずのもの)があってそれがまたすごく面白いので、「今までのは無かったことにしてこの先を観せてくれよ!」という気持ちになりましたよ(´・ω・`)
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超面白すぎて衝撃を受けた一作目。
署名運動の末やっと観れたときは嬉しかった(ノω・、)
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ハングオーバーという型の面白さを再認識した二作目。なんとしても一作目よりパワーアップさせてやろうという作り手の気概が伝わってくる作品でした('∀`)
エピローグに納得いかない件『オブリビオン』感想
作品紹介(映画.comより) トム・クルーズ主演、「トロン:レガシー」のジョセフ・コジンスキー監督によるSFアクション。スカヴと呼ばれるエイリアンの攻撃により地球が壊滅し、生き残った人類は遠い惑星へと移住を余儀なくされる。最後まで地球に残り監視任務に就いていたジャック・ハーパーは、ある日、墜落した謎の宇宙船の中で眠っている美女を発見。彼女を保護したジャックだったが、そこへ現れたビーチと名乗る男に捕らわれてしまう。ビーチはジャックに驚くべき真実を告げ、そのことからジャックと地球の運命が大きく動き始める。脚本に「ディパーテッド」のウィリアム・モナハンや、新「スター・ウォーズ」も手がけるマイケル・アーントらが参加。共演にオルガ・キュリレンコ、モーガン・フリーマン。
『トロン・レガシー』のジョセフ・コシンスキー監督の新作ということですが、トロンのお話としての出来を考えると正直あんまり期待はしてなくて…(トロンについてはそれでも独特の映像美やダフト・パンクの音楽力がとても魅力的だったのでトータルとしては好きですが)。できるだけハードルを下げつつ観に行ってきましたよ。
ビジュアル面には力を入れているもよう。
率直な感想としては、おもしろくなかったです。以上。
としたいところなんですがこれではついったーに書いたのと一緒なんで、いくつか自分が微妙に感じた箇所を書いておきますね。
話が下手
話運びが下手です。たとえば中盤に主人公ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)はある男ビーチ(モーガン・フリーマン)と出会い、それまで信じていた世界がまったく違うものだったことに気づきます。そこでそのある人物から共闘を持ちかけられるわけですが、そこはまあまあみたいな感じで別れてしまいます。そこからかなり長い時間ある人物は画面上に出てこないので、あの話はジャックの中でどうなったのかなーとずっともやもやしてしまいます。あそこからはもっと物語のテンポを上げた方がいいんじゃないでしょうか。
あとこれは場面自体はどうでもいいところですが、自分たちが(ドローンを管理することで)守っている採水プラントの1基が爆破されるという事件が起こった際、一旦「これはやばい…」みたいな顔をしてみせてパトロールに行くものの、すぐに忘れて自分のお気に入りの場所に昼寝しに行くところなど、こいつは何考えてるんだ?と思わざるをえず主人公への感情移入の妨げになっています(-ω-;)
ここからラストに向かって急激に物語が展開したりしない。
リアリティ不足
SF作品だからこそ、その世界観にしっかりとリアリティを持たせなければならないと思うんですよね。ジャックや相棒のヴィカ(アンドレア・ライズボロー)が居住してるタワーなんかはフューチャー感がありつつよくできてると思うんですけど、“異星人”スカヴの描かれ方が杜撰。普段何を食べてどんな生活をしているのかが全く描かれないので、彼らの存在にリアリティが感じられず、どうでもよくなってしまいます。その上彼らはほとんど説明台詞しか吐かないので、感情もあまり伝わってきません。
タワー内部とかはかなり凝ってると思うんだけど…
※ここから先はどうしてもネタバレしてしまうので読みたくない人は引き返して!若干『デジャヴ』のネタバレもしてます。
敵がバカすぎる
終盤になると人類の本当の敵であるテットという物体が出てきて、どんな風に地球を侵略し、支配してきたのかが説明されます。そこでジャックとヴィカのクローンが大量生産されていて、地球侵攻時の兵隊として、また侵略後は地上の監視役として利用されていることが判明します(主人公はこの監視役です)。クローン達はどんな風に操られているかというと、前者は明らかに地球人を敵だと認識し攻撃しています。しかし後者(主人公)は生き残った地球人をスカヴという得体の知れない異星人だと思い込まされていて、それにより駆逐せねばならぬ存在だと認識しているわけですが、これってスカヴ(地球人の生き残り)が常に変なスコープを着けてて得体の知れない感じがするから成り立ってるだけじゃないですか?現に主人公はスカヴに捕えられ、彼らの素顔を見て「あれ?異星人じゃなくね?」ってなってしまってるわけで。なんでテットがこんな不確定要素の多いことをするのかわかりません。バカなんでしょうか…
またこれは誰もが感じることだと思いますが、ラストそんな簡単に爆弾持ち込まれてんじゃねーよ!バカ!ヽ(*`д´*)ノ
エピローグが不快
クライマックスで主人公のジャックがテットの内部で自爆し、テットを破壊。場面は変わって数年後、妻ジュリアには主人公ジャックの子どもができていて…。と、ここまではぜんぜんいいんですが、あまつさえその妻と息子の前に死んだ主人公とは別のジャックのクローンが現れて、なんかよかったね!みたいな感じで終わっちゃうんですよ…。これはもう好みの問題なのかも知れませんが、わたしはこういう終わり方は大嫌いなのですよ。えっ、そのジャックってさっきまで頑張ってた主人公のジャックとはまったくの別人ですよね…としか思えないというか('A`) 観終わったあとトニー・スコット監督の『デジャヴ』を思い出しました。
この時のジャックとは違うじゃん…
こんな感じで自分はあんまり好きな感じじゃなかったですが、見た目はすごく凝ってますしトムはあいかわらず頑張ってた(何歳の設定なの?)ので人によっては楽しめるかも知れません。オススメはしませんけど(・ε・`*)
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ジョセフ・コジンスキー監督の前作。お話は微妙ですが他には無い映像が観れるしダフト・パンクの曲が聴けるのでかなり好きですΣd(´∀`)
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故トニー・スコット監督作。結構楽しいけどラストで台無し('A`)
石原さとみファンにおすすめ!能年玲奈も出てる!『カラスの親指』手抜き感想
作品紹介(映画.comより) 直木賞作家・道尾秀介の代表作を阿部寛主演で映画化。負けっぱなしの人生を送ってきた2人の詐欺師タケとテツのもとに、ひょんなことから不幸な生い立ちを背負った美人姉妹と1人の青年が転がり込んでくる。5人は家族さながらの共同生活を始め、タケが過去に起こしたある事件をきっかけに、人生の再逆転を狙った一世一代の大勝負に打って出ることになる。阿部演じるタケの相棒テツに村上ジョージ。2人のもとにやってくる3人の若者を石原さとみ、能年玲奈、小柳友が演じる。
ちょっと私生活が立て込んでいて映画館に行けてないんですが、あんまり更新が空くのもあれなので最近自宅で観た映画の感想でもアップしてみます。
というわけで『カラスの親指』なんですけども、阿部ちゃんが好きなのと原作の評判がよかったので観てみましたよ。感想は以下箇条書きで!
よくなかったところ
- とにかく長い(160分!)
- テンポが悪い
- 伏線がさりげなくない
- 編集が下手
- カメラワークが適当
- 敵がバカ過ぎ
- 石原さとみが活躍しない
ということでまとめると残念寄りな感じではありますね。長くなってるのは原作を大事にし過ぎた部分もあると思いますが、それよりも全部セリフで説明しちゃってたり、編集のせいかあらゆるシーンのテンポが悪いのが問題だと思いますね。ひとことで言うとタルいです(-ω-;)
さしてなーんにも起こらないので特にタルい共同生活シーン
そんな中この映画をある程度救っているのは美人姉妹の姉ヤヒロを演じる石原さとみじゃないですかね。小悪魔感あふれる表情や仕草が(服装も)異常にかわいいので、彼女の出てるシーンは退屈せずに観れました(´∀`*) 詐欺チームを組んでからは必然的にそのかわいさで男を手玉に取っちゃうんだろうなーと予想してたらそんなシーンは一切なくてビックリしましたが。なんのためにあんなにかわいいのかよくわからず、一番残念なところでした('A`)
しかしこんなにかわいい石原さとみを撮ったことについては賞賛せざるをえないですね(えらそう)
まあ、よくなかったと感じたところはほとんどが映画にしたことで生じた部分なので、原作読んだらふつうにおもしろかったーって感想だったんじゃないかなとは思います。こういう読後感のよさそうな話は好きですよ('∀`)
この2人のならんでる絵もよかったですよ
というわけで超手抜き感想でした!d(ゝ∀・*)
追記)石原さとみに気を取られ過ぎて忘れてたけど、今や『あまちゃん』で国民的女優となった能年玲奈ちゃんも美人姉妹の妹役をフレッシュに好演していてよかったですね。コンビニでとあるモノを買う場面も一部のファンの方にはサービスシーンじゃないでしょうか( *´艸`)
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この映画のBD。石原さとみさんが好きな人には本気でおすすめですね'3`)b-★
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直木賞作家道尾秀介の原作小説。未読ですが映画版よりおもしろそうです。
完結編?やだ!終わらないで!『アイアンマン3』感想
作品紹介(映画.comより) ロバート・ダウニー・Jr.主演の人気アクションシリーズ第3作。シリーズ前2作と、全世界で記録的な大ヒットとなった「アベンジャーズ」の後に続く物語が描かれる。人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦いから1年、トニー・スタークはアイアンマンスーツのさらなる開発に没頭していたが、合衆国政府は国家の命運をヒーローという個人の力にゆだねることを危惧していた。そんな時、謎のテロリスト、マンダリンが動き出し、その壮絶な攻撃の前にトニーは全てを失ってしまう。監督は前2作のジョン・ファブローから「キスキス,バンバン」のシェーン・ブラックにバトンタッチ。新たな敵役マンダリンにベン・キングズレー、アルドリッチ・キリアンにガイ・ピアース。
みんなだいすきアイアンマンの最新作!予告編はぜったいに見ないようにして心待ちにしてましたが、やっと観れましたよ!
率直な感想としては、アホだけど超たのしかったですよ!
この場面、気に入ったので貼っときますね
なにがアホかって、まずトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)ですよね。映画.comのあらすじだとテロリストが急にトニーを襲ったみたいに読めますけど、ぜんぜん違いますからね。テレビのインタビューでご丁寧に住所まで公開して挑発してますから。もちろん同棲してるペッパー・ポッツ(グゥイネス・パルトロゥ)にも無断だし、特に防衛策があるわけでもない。当然のごとくテロリストにぼっこぼこにされて命からがら脱出するんですけど、これかんぜんに自業自得ですわな…
ほうほうの体で脱出するトニー。ぜんぜん同情できませんな(-ω-;)
次にアホなのが、トニーの恋人であり現スタークインダストリー社長のペッパー・ポッツですよね。もう長い付き合いなんだからトニーがアイアンマンスーツばっかりいじってるからっていちいちイライラしない!こういう人だってことは前からわかってたでしょ!しかも今回は『アベンジャーズ』のチタウリ襲来事件のせいで精神的に参ってるんだから、もうちょっとトニーに優しくしてあげてもいいんじゃないの?なんか他の男に惚れられてまんざらでもなさそうだし…世界で最も美しい女性に選ばれたからって調子のってんじゃないの?
これが世界で最も美しいんです?ぼくは好きですが(´∀`*)
そしてまたアホなのが敵側の科学者アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)ですよね。過去の因縁でトニー・スタークを目の敵にしてて、というかポッツのことをトロフィーって言ってる(言ったのはポッツ本人!だけど)ことからもわかるようにトニーになりたい男(またか…)なんだけど、けっきょく何がしたかったのかよくわかんないという…。人類みなエクストリミスみたいなことがしたかったのかな(´・ω・`)
ポッツのこともどこまで本気でだったのかね…
ネタバレになるのであんまり言うのもアレなんですけど、もっともアホ…というか心底アホらしいのがテロリストのボスであるマンダリン(ベン・キングズレー)ですね。あの外し的なキャラクター付けは『アイアンマン』という作品の色からすると別にアリなのはわかるんですけど、完結編でやることじゃないと思うんですよね。けっこうがっかりしちゃいました(´・ω・`)
同じく完結編ということで、なんとなく『ダークナイト・ライジング』を思い出しました
こんな感じで全体的にアホか…みたいな感じなんですけど、おもしろくないかって言われると、すっごくおもしろかったんですよね(´∀`*) 映画作ったひとたちが良い意味でアホなんだと思うんですけど、トニーの邸宅が爆撃されるところのめちゃくちゃさとか無条件に興奮しますし、クライマックスで、多勢に無勢の状況で遠隔操作のアイアンマンたち数十体が援軍に現れるんですけど、これ考えたの誰?!超アガる!!って感じで。しかもこのスーツたちにトニーが順番に入りながら戦うっていう、垂涎サービス付き。もうサイコーですよ!あのへんの流れはもうたのしすぎて、あそこだけでも元は取ったかなーと思いますね。欲を言えば場面が夜で暗かったのと、一体一体がゆっくり見れないのもあって各スーツの特徴がわかりにくかったので、ソフト化の際には映像特典でそれぞれの型の解説を入れてほしいです( ・ω<)
ここはほんとたのしかった!
他にも、スーツ関連で「ポッツに遠隔でスーツを着せて敵の襲撃から身を守るところ&スーツを返してもらうところ」とか、「途中で仲間になる子ども(ハーレー)と話すトニーからどうしようもなく子どもっぽさがにじみ出てしまうところ」とか、「アイアンマンスーツが使えない不安でまた病んでしまいそうなトニーに、メカニックならなんか作れば?とこれ以上ないアドバイスをするハーレー」とそのおかげで元気を取り戻し「ホームセンターで武器を作るための材料をノリノリで探すトニー」など、思い出すと好きな場面がいっぱいあるんですよね。
ちゃんとD.I.Y.シーンがあるのもよかったです
というわけで総合的にみると敵側の設定がけっこうどうでもいい感じだったり、最後のオチもやりたいことはわかるけどちょっと納得しきれない部分もあったりとかで、完結編としては微妙なところもあるんですけど、個人的にはかなり好きな感じではありましたよ。やっぱりあの2人は観てるだけで幸せですし。正直言うと、アイアンマンはこれで終わりとか言わずにずっと続いてほしいなぁ(´;ω;`)
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シリーズ1作目。いちばん好きです。
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ローディ役がテレンス・ハワードからドン・チードルになってて違和感がはんぱなかったシリーズ2作目。けっこう好きです。
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今回トニーが病んでるのはこの話のせいなので、先に観といたほうがいいです。超おもしろいです。
すべての大人に観てほしい『隣る人』感想
作品紹介(映画.comより) 「子どもたちと暮らす」ことを実践している児童養護施設「光の子どもの家」の日常に8年間にわたり密着したドキュメンタリー。埼玉県にある児童養護施設「光の子どもの家」は、可能な限り普通の建物で普通の暮らしを子どもたちに提供し、さまざまな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが、親代わりの保育士と生活している。親から愛情を受けることなく施設で暮らす生意気盛りのムツミと甘えん坊のマリナは、保育士のマリコさんを取り合ってケンカすることもしばしば。そんなある日、ムツミの母親が再び子どもと暮らそうという思いを胸に施設を訪れてくる。
今週は『リンカーン』のことを書こうと思ってたんですけど、日曜日に観たこの『隣る人』のことが頭から離れないんですよね。公開から1年ほど経ってるので今更って感じかも知れないですけど、この先もソフト化されないこの映画をできるだけ多くの皆さんに知ってもらって、どうにか観れる機会を探して観て欲しいので微力ながら紹介しておこうと思います。先に言っておきますけどこれ以上ないほどおすすめですよ!国は全大人に観る義務を課したほうがいいです。
この映画は基本的にむっちゃん(ムツミ)とマリナの2人と担当保育士のマリコさんのエピソードの積み重ねでできています。そのエピソードというのが一緒に寝たり、絵本を読んであげたり、おんぶしてあげたり、豆腐の切り方を教えたりという、たわいのない日常の断片なんですね。でも、この日常が、この一緒に暮らしているということそれ自体が、どれだけ大切であるかということに映画を観てるうちに気づかされます。いつもそばにいて愛してくれる誰かがいるから子どもは育つことができる。
学校に行く子どもを見送るという日常
特に印象に残っているシーンが3つあります。1つめは、マイカという子が担当保育士のマキノさんの配置換えにより、離れ離れにされてしまうシーン。マイカはこの世の終わりかと思える程の悲痛な表情と泣き声で、こちらも観ていて辛かったんですが、この時それを見ているむっちゃんもカメラにおさめてるんですよね。何も言わずにそこにいるんですけど、じぶんがマリコさんと離れることを考えてどうしようもなく不安になってるに違いないんですね。その後のむっちゃんがノートに何度も「大好き」と繰り返し書くところや、「ママ(マリコさん)が死んじゃったらね…百日もね、一年もね、十年もね、百年もね、ずっと泣きっぱなしなんだから」と言うところと合わせると、むっちゃんの中でマリコさんがどれだけ大きな存在なのかわかります。逆にまたマイカにとってのマキノさんも…と考えると。・(ノД`)・。
2つめはむっちゃんとマリナがマリコさんを取り合うようにして抱きついて離れないというシーン。必至にしがみついてる2人のかわいらしさもさることながら、マリコさんの困りながらもしょうがないなぁ…って表情がとても優しく、とても温かく、心からこの子たちを愛しているんだなぁと感じられるすばらしい場面でした。
すごくかわいらしい名シーン
3つめはむっちゃんの誕生日、マリコさんの言葉「ずっと一緒にいようね」に対するむっちゃんの嬉しそうなんだけど悲しそうでもあるなんともいえない表情を捉えたシーンです。この場面のすぐ前にむっちゃんと実のお母さんとの離別があるので、マリコさんの言葉にはじぶんがずっとむっちゃんの隣る人であり続けようという決意を感じますし、むっちゃんの表情にはある種の諦観が混じっているような気がして、すごく印象的でした。
むっちゃん…
他にもコウキくんっていうわんぱく盛りで強がってる子が夜になると担当保育士のタカコさんに抱っこをねだるところや、マリコさんがお休みの日、マリナがマリコさんの布団にもぐり込んで「一番いい匂い…」っていうところとかたまらなくかわいくて忘れられないシーンがいっぱいで、ぜーんぶ書きたいくらいです。
また、エンドクレジットでマリコさんが朝ごはんの準備をしてるトントントンってあの音と、「おはよう!」の声には自分の母のことを思いだして涙腺がゆるみっぱなしだったんですが、うちの母は父が不在であることが多かったなか、わたしの隣る人であり続けてくれたんだよなーと今更ながら感謝しきりでしたよ(´;ω;`)
自分にはまだ子どもがいないので、子育てはそんな生易しいもんじゃないんだよ!とお叱りを受けるかも知れませんが、もし子どもができたらマリコさんの「(両手を広げて)これぐらい憎たらしいことがあっても、(指で“ちょっと”のジェスチャー)これだけすごくかわいい〜とかね、ありがとう〜っていうようなことがあると、それでなんとなく、こん畜生みたいなことがこれぐらいあったとしても、それが、スポーンってぬけちゃう」という言葉を忘れずに、その子にとっての隣る人であり続けようと思います。
今回幸運にもトークショーで刀川監督、「光の子どもの家」理事長の菅原さん、企画の稲塚さんのお話を聞くことができまして、その中でみんなが気になっていた映画内にでてきた子どもたちのその後についても菅原さんにお話いただきましたので簡単に書いておきますね。むっちゃん、マリナ、マイカ、コウキについてはみんな元気に育っていて、それぞれ学校や部活に精をだしているとのこと。マイカの担当を離れたマキノさんはあれからも休みを合わせてマイカと遊びに行ったり交流しているとのことでよかったです。+゚・(ノωヽ)・゚+。 マリコさんは反抗期のむっちゃんに苦労しながら今も奮闘中とのことでした。むっちゃんの反抗期って凄そうだよね…(ノ∀`)
君の心にターボ・タスティック!!(謎)『シュガー・ラッシュ』感想
作品紹介(映画.comより) ヒーローにあこがれる人気ゲームの悪役を主人公に描くディズニー・アニメーション。アメリカで長年親しまれているアーケードゲーム「Fix-It Felix」の悪役キャラ、ラルフは、嫌われ者の悪役を演じ続けることに嫌気がさして自分のゲームから飛び出し、お菓子の世界で繰り広げられるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に出ることに。そこでラルフは、仲間はずれにされているヴァネロベに出会い、孤独な2人は友情を深めていく。「スーパーマリオ」のクッパや「ストリートファイター」のベガ、ザンギエフ、「ソニック」シリーズのドクター・エッグマンら、日本の人気ゲームの悪役も多数登場。短編「紙ひこうき」が同時上映。
ディズニーがいろんなレトロゲームのキャラが出てくる映画作ってるらしいという噂を聞いてから、公開が近づくにつれ否応無く期待度はウナギのぼりだったわけですが、公開後ちょこちょこ否定的な意見も目に入ってきたので、期待し過ぎて裏切られることもあるしなーと若干クールダウンしたテンションで行ってきましたが…
関係ないけどカーズ2の画像貼っときます
結論先に言っちゃうと、めっちゃくちゃおもしろいやんかああああああああああ!!もうなにこれやばい!たのしい!超かわいい!大好き!!ターボ・タスティック!!(観てない人には意味わかんないですね…)って感じでしたよ(´∀`*)
この2人がほんとかわいいんだよー(*´艸`)
ディズニーの3DCGアニメというと『塔の上のラプンツェル』という大大大傑作がありますが、それに匹敵する、というか今のテンションで言うと、それを超える大好きな映画になりそうです。
こっちももちろん愛してるけどね!
まずはなんと言っても主人公のラルフがかわいそうすぎる!ラルフは〈フィックス・イット・フェリックス〉ってゲームの世界で生活してるわけだけど、他の住人たちからは全力でハブられてるの。悪役とは言えそういう設定で仕事してるんだからちょっとくらいねぎらってあげようよ…ていうか記念パーティーにもラルフだけ呼ばないとか、来たら来たで「えっ…あいつも来ちゃったんだ…誰だよ呼んだの…」みたいな感じやめて!胸が痛いよ!
仕事でやってるのに…
そんでラルフもラルフで「ぼくもメダルを取ってきてヒーローになる!そしたらみんなと同じアパートに入れてくれるよね…?(・ω・`)」なんて寝言を言いだすしさぁ…ほんと不憫でこの時点で泣きそうでしたよ…
1人だけゴミ山に住んでる不憫なラルフ
そしてもう1人の主人公ヴァネロペも超かわいそうでさ。〈シュガー・ラッシュ〉っていうマリオカートなゲームの住人なんだけど、バグがある(像がチラつくように乱れたり位置がズレたりする)からってみんなに除け者にされてて、レースにも出してもらえない上に同世代の女の子たちから陰湿ないじめを受けたりしてるの。このいじめのシーンはただでさえ辛いのに、ヴァネロペが小突かれたりするのに合わせて像が乱れるんですよね…不憫すぎる…
憎たらしいんだけど超かわいいヴァネロペ。この表情!
ヴァネロペも「なんとかして予選のレースに出て勝てば、わたしもレーサーとして認められるよね(・ω・`)」って自作の足こぎ式カートなんかで勝てるわけないのにそう信じてる…
そのカートじゃ無理だよヴァネロペ…
そんな2人が自分たちの夢のために力を合わせてがんばるって話なんだからおもしろくないわけがないです。脚本もほんと巧みというか、ちっちゃい小ネタと思ってたくだりが後々の重要な伏線になっていたり、実に無駄のない構成だなーと思いながら観てましたし、感情を揺さぶるシーンの演出もすこぶる冴え渡っていてもうげっそりするくらい泣きました。ラルフがヴァネロペのためを思ってする中盤のある決断!やクライマックスに訪れるある気付きと選択!には完全にラルフに感情移入しているじぶんは号泣するしかありませんでしたよ・゚・(ノД`)・゚・
実は観る前に期待してたような既存のゲームキャラの活躍はほとんどなかったものの、ストII・ソニック・パックマン・ディグダグなんかのキャラが出てきたり、マリカーのレインボーロードっぽいとこが出てきたり、レトロゲームの登場人物が8ビットのドット絵アニメのような動きをしてたり、1機失った時に点滅したりとかゲームネタはいろいろ散りばめられてて十分楽しかったです。また逆に言うとそこまでゲームに明るくなくても楽しめるので、間口が広くていいんじゃないかなーと思います。劇場でも元ネタを知らないだろうリアル女の子たちがすごく楽しそうに観てまして、なんか和みましたよ。ターボ・タスティック!!
予告にもある集団セラピーのシーンはなかなか愉快ですよ
というわけでわたしは完全に絶賛ムードで書いてしまいましたが、否定的な意見もわかるというか、ちょっとご都合主義が過ぎるヴァネロペの実はこうでした展開とか、やっぱりヴァネロペ関連で、全部終わったあとも個性が結局残っちゃってるとことかちょっと微妙に感じる部分もあるっちゃーあります。ですが自分的にはそれらがこの作品からあふれる魅力を損なってるとまでは思わないですね。というか大好きなのでただ擁護したいだけですごめんなさい(^ρ^)
好き嫌いはあるかも知れませんが、よくできたエンターテインメント作品だと思うので老若男女たくさんの人に観てもらいたいですね!ターボ・タスティック!!(気に入ってる)
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キャラクターが生き生きしてて楽しい!超おすすめです( ・ω<)
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ディズニーの3DCGアニメと言えばこれもありました。かなーり面白かった覚えがあります!
どこまでほんとなの?『アルゴ』感想
作品紹介(映画.comより) 「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」「パール・ハーバー」のベン・アフレックが、監督のほか製作・主演も務め、イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描くサスペンスドラマ。1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派がアメリカ大使館を占拠する。52人が人質になるが、混乱の中、6人のアメリカ人が自力で脱出。カナダ大使の自宅に身を潜める。CIAで人質救出を専門とするトニー・メンデスは、6人を安全に国外へ脱出させるため、大胆不敵な作戦を立案。「アルゴ」という架空のSF映画を企画し、6人をその撮影スタッフに偽装して出国させようとする。12年度・第85回アカデミー賞で7部門にノミネートされ、作品賞、脚色賞、編集賞の3部門を受賞した。
劇場公開時はスルーしてしまいましたが、前作の『ザ・タウン』がかなーりおもしろかったベン・アフレック監督作であり、アカデミー賞作品賞までとってしまったので、これは観ておかねば!と期待して借りてきましたよ。
作品賞おめでとー!やればできる子だと思ってたよ!(えらそう)
率直に言っちゃうと、かなーりおもしろかったです!不勉強にも今回の映画が扱っているイランのアメリカ大使館人質救出作戦についてぜんぜん知らなかったので、CIAがハリウッド内部の協力者を頼ったりとか、実際にプロダクションを立ち上げて、マスコミを招いて映画製作記念パーティーを開いちゃったりとか、ほんとにこんなことがあったのか!!って感じですごくおもしろく観れました。
ハリウッドとCIAが共闘!実話なだけに燃える!
中盤まではそんな感じで素直にたのしんでたんですけど、終盤になるともうこれでもかというくらいハラハラドキドキ展開の乱れ打ちで、とても映画的でたのしいんですが、「めちゃくちゃおもしろいけど、どこまでほんとなんだ…?(・ω・`)」とさすがに懐疑的に観てました。ちなみに観賞後に映像特典で関係者の証言をみたところ、案の定おもしろくし過ぎでしたよ!ベン・アフレックこのやろー!
空港での民兵との攻防。実話にしてはおもしろすぎるぜー!
あとこれはスタッフロールで流れる当時の写真を見ていて思ったんですが、1979年当時の服装や髪型、背景の細かいとこまでこだわってるのがわかって、そのあたりにちゃんと真実味と説得力があるから脚本がこれだけ盛り過ぎなくらいに盛っててもバカバカしい印象になってないんだろうなーと。そういうとこって大事よね(・∀・*)
知らないけど当時のイランはこんな感じだったんだろうなー知らないけど。
まとめるとめちゃくちゃよく出来てるとは思わないけど単純にすっごくたのしい映画って感じで、自分はかなり好きでしたよ。おすすめ!
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映像特典のインタビューやドキュメンタリー番組も興味深いです。
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アカデミー作品賞取ってて、実話なのにすごく映画的でおもしろいってことで、自分はこれを連想したりしました。