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娘にとってのヒーローになりたい!『アントマン』感想

作品紹介(映画.comより) 「アベンジャーズ」シリーズや、それに連なる「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」など数々のヒーロー映画を成功させているマーベルスタジオが送り出す、体長1.5センチのヒーロー「アントマン」の活躍を描いたアクション作品。仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す。スコット・ラング役で「40歳の童貞男」「ウォールフラワー」のポール・ラッドが主演し、ハンク・ピム役で名優マイケル・ダグラスが共演。監督を「イエスマン “YES”は人生のパスワード」のペイトン・リードが務め、当初はメガホンも取る予定だった「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライトが脚本を手がけた。


ポール・ラッドが主人公のおっさん役で、あのエドガー・ライトが脚本(途中降板とのことだけど)、イエスマンのペイトン・リードが監督ということで、観る前から間違いない感がビンビンだった『アントマン』ですが、やはり期待を裏切らない傑作でしたね。




まず何が面白いって、ミクロの世界を擬似体験させてくれるところですよね。主人公のスコットがはじめてアントマンスーツを着る場面、水道の蛇口から水がジャー!人ごみ!ネズミ!とか、もし体が小さくなったら日常にあるこういうのが怖いよねっていうのを畳み掛けてきて、一気にテンションが上がりました。虫が出てくるのもあって子どもの頃に観たミクロキッズを思い出したりもしましたね。



戦闘シーンも小さくなったり元の大きさに戻ったりを繰り返すトリッキーな戦い方がすごく新鮮で楽しかったですし、たまにカメラを引いてスケールの小ささをギャグとして使ってくるのも愉快でした。予告にもありましたがトーマスのところは爆笑しましたね。




主人公のスコットがダメダメなおっさんなとこも好みでしたねーもちろん演じるポール・ラッドのどうにも憎めない感が効いてるんですけど。定職にも就けず娘の養育費も払えない、嫁にもそっぽを向かれ新しい男がいる、お父さんとしてはつらい状況です。アントマンになって世界を救う役目を負わされても、彼には娘にとってのヒーローになることが至上命題なんですよね。すごくパーソナルな目的なんですけど、それだけに身近に感じられますし、アントマンという小さなヒーローの話としてはとてもしっくりくるところでした。




他にもよかったところはいっぱいあって、「マイケル・ペーニャまわりのギャグがエドガー・ライトっぽい!」とか「アリさんがかわいい(アントニー(´;ω;`))」とか「ファルコンが珍しく目立ってた」とか、「特訓シーンが愉快」とか、「キャップもちょっと出てくる!」とか「細かい伏線をちゃんと張ってて感心した!(娘のカワイイの基準とかマイケル・ペーニャが実は強いとか)」とかとか。




基本的には絶賛テンションなんですけど、納得いかないところも実はあります。ひとつは映画の最後におまけ的に、ハンク・ピム博士が娘のホープにワスプ(アントマンの蜂版)のスーツを託すようなシーンが付いてるんですが…いやいやいや!そもそも博士が赤の他人であるスコットにアントマンスーツを託したのは、娘を危険な目に遭わせたくないからじゃなかった?結局スーツ着せるんかい!というね…




もうひとつは作品とは関係ないんですが、近くの劇場では2D字幕版と3D吹き替え版しかやってなくてですね、吹き替え版はまたまた芸能人吹き替えみたいなんで仕方なく2Dで観たんですけど、ミクロの世界の被写界深度の浅い描写とか絶対に3D映えしただろうと思いますし、できたら3Dで観たかったですね…芸能人吹き替えめ(`皿´)



とまあちょっと文句も言っちゃいましたが、ほんとめちゃくちゃおもしろかったですし、マーベルシネマティックユニバースでの今後のアントマンの活躍にも期待したいと思います。2の製作も決まったみたいだし!やったね!



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ペイトン・リード監督作。ズーイー・デシャネルはもちろんめっちゃかわいいですが、ジム・キャリーもかわいいんですよね。おすすめ。



マーベルシネマティックユニバースの中で現時点で一番好きなのはこれかなあ。格闘シーンが凝っているのです。